最悪なクリスマスイブ・・・？ (ページ5)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:26,917 hit

5... ページ5

「あ！やっと帰ってきた！！」

「・・・え？」

もんもんと悩んでいたら、いつの間にか俺のマンションの通りにまで来ていたらしい

入り口を照らすライトに浮かび上がるのは、4つの人影

聞き間違いなんかじゃなくて、さっきの声は俺のよく知る人の声

さっきまで連絡しようか迷っていた、大好きな人たちの声

「遅いですよ相葉さん。早く部屋入れてください」

「お前寄り道した？・・・あ、もしかして、本当は予定あったとか・・・？」

大学時代の、仲間・・・

「ニノ、松潤・・・」

「ごめんな、雅紀！サプライズの方が楽しいからって勝手に俺たちで決めてたんだよね」

「んふふ、相葉ちゃん、変な顔して固まってる」

「翔ちゃんに大ちゃんまで・・・。みんな、クリスマスの予定、無いの？」

俺が驚いて4人に聞き返せば、みんなは顔を見合わせてにやりと笑った

「この間俺たちみんなぼっちクリスマスだって話してたの、忘れたんですか？」

「ちが、だって、何でわざわざ俺の家に・・・」

しどろもどろな俺の反応が楽しいのか、ニノはぶつくさ文句を言ってくる

このままじゃ埒があかないと思ったのか、翔ちゃんがまあまあ！と声をあげた

「雅紀のことだから、どうせ自分からは連絡しないってわかってるんだよこっちは。付き合い長いんだぞ、みくびんな」

そして4人は、声を揃えて言ったんだ

せーの、

『誕生日おめでとう、雅紀！！！』

12月24日は、俺の、誕生日だ・・・