最悪なクリスマスイブ・・・？ (ページ3)

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電車の揺れに身を任せていたら、立ったまま眠っていたらしい

駅に着いた揺れで、慌てて飛び起きた

「あっぶねえ！駅次だった！」

危うく乗り過ごすところだった・・・

会社に入って最初の頃は慣れない環境に戸惑って

疲れのままに眠ってしまい、気がつくと知らない街だった、なんてことたくさんあったけど

最近じゃ、こんなこと滅多に無かったんだけどな・・・

「今日はさっさと寝て、明日に備えるかな」

何てったって、明日も会社だ

クリスマスだからって、会社は休みにならない

一眠りしてすっきりした頭で駅のホームに降り立てば、知らない間に一雨降ってたらしく、道が濡れていた

良かった、傘忘れてたんだよね

セーフセーフ、なんてひとりごちて、家までの道を歩いていく

あの若い女の子たちも、仲睦まじげなカップルも、街を歩いていた子供達も

みんな雨に濡れてはいないだろうか

せっかくのクリスマスだし、どうせなら最後まで素敵な1日を過ごしてほしい・・・

そこまでひどい雨では無かったようで、水溜りは全く見えない

濡れて色の変わったアスファルトを、白線をぼんやり見つめながら歩く

今日もあと数時間

あと少しで、今年の12月24日は終わってしまう