22.殴った報い ページ24
『ショッピ様!大丈夫ですか?!』
地下牢までゾム様とコネシマ様を連れて降りて、私は急いでショッピ様の牢の鍵を開ける。
「うわっ、ショッピくん大丈夫なん?!酷い怪我や…」
コネシマ様がそう言って、ショッピ様の様子を見に行く。
『はい、応急処置はしたのですが、出血量が多くて…なので、早くしんしんぺい神様の所へ連れて行って……うっ…痛った…』
頑張りすぎたのか、何なのか。
私の足が悲鳴を上げ始めた。
「嘘やろ?!Aちゃんも怪我してるん?!」
ゾム様が驚いたようにそう言う。
『私は、骨が折れただけ大丈夫です!ショッピ様の方が危険なので、どうか、早くしんぺい神様の所に…!』
すると、ヒョイっとゾム様が私のことをお姫様抱っこした。
「足折れたから大丈夫なんて言うんは、軍人だけやで、Aちゃん。」
そう言ってニヤッと笑うゾム様。
…完全に、バレてた。
───
_数日後。
『失礼します…』
私は小声でそう呟いて、医務室の扉を開ける。
しんぺい神様は、どこかへ行ってしまったのか、医務室にはショッピ様以外誰もいなかった。
ショッピ様は、ベットに座って外を眺めていた。
…いや、もしかしたら窓を見てたのかも。
『ショッピ様…』
私がショッピ様に話しかけると、ショッピ様は不機嫌な、拗ねた子供みたいな顔で振り返った。
「なんで、アンタは人の心配ばかりするんすか。」
『は、はい……?』
「幹部とかメイドとか言う以前に、俺は“男”です。そこまで弱くないハズなんスけど。」
イマイチ、ショッピ様が何を伝えたいのかが分からなかった。
…分からないのは多分、私が馬鹿なのもあるけど。
「ゾムさんから聞きました。足骨折してるくせに、“私は大丈夫なので、ショッピ様を”って言ってたんですよね?
…はぁ、ホント人の心配ばっかで…自分のことくらい大切に思えないんですか?」
よく分からないけど、ショッピ様にお説教されてます。A19歳です((
うーん、何故に?
とりあえず、このままずっとお説教されてるのは何だか気に食わないので、私は話を切り出した。
『ショッピ様…あの、私…』
「……何ですか。」
『私、メイド辞めます。』
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Rainレイン - URLですね((殴完結おめでとうございます (2020年6月6日 19時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん - 完結おめでとうございます。今回のお話は、ハッピーエンドで終わったのでよっかたです。この話すごい好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 3580e498d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼します!完結おめでとうございます!すごく面白かったです!この話大好きでした!これからも作品投稿頑張ってください! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 1ce979329a (このIDを非表示/違反報告)
綺華@Project KZ(プロフ) - 草餅さん» いえいえ!どういたしまして! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 318553ad5e (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - 綺華@Project KZさん、ありがとうございます!実戦します!! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:草餅 | 作成日時:2019年6月15日 10時