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「ついにボケたか」
「早」
「もうすぐ春だしね、時期学長ってんで浮かれてるのさ」
「…冗談はさておき、天元様の術式の初期化ですか」
天元様は不死の術式を持っているが不老ではない。ただ老いる分には問題ないが、一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとする。すると人でなくなりより高次の存在と成る。
天元様曰く、その段階には意志というものがないらしい。天元様が天元様でなくなってしまう。高専各校呪術界の拠点となる結界、多くの補助監督の結界術、それら全てが天元様によって強度を底上げしているため、天元様はなくてはならない存在なのだ。
よって、500年に一度、星漿体…天元様と適合する人間と同化し肉体の情報を書き換える。肉体が一新されれば術式効果もふり出しに戻す。そうすれば、進化は起こらない。
夜蛾はそう言う。
「ふーん。依頼が護衛っていうのは星漿体の居場所でもバレたの?」
「…そうだ。星漿体である少女の命を狙っている輩は2つ。天元様の暴走による現呪術界の転覆を目論む”呪詛師集団Q”。天元様を信仰、崇拝する”宗教団体盤星教時の器の会”」
私たちの任務はその少女を次の満月…つまり2日後まで守り、天元様の元へ届けること。随分と荷が重い任務だ。2人が指名されたのはわかる、だって強いし。…なんで私指名されたんだろうか、2人だけで事足りそうなのに。
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プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチにお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年3月9日 15時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - なるほど、スカート盗難事件の被害者は過去にもいたのですね… (2021年1月31日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:漣 | 作成日時:2021年1月17日 21時