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「黒井さん!」
「理子ちゃんは?」
「五条様と一緒に学校を出られました」
「じゃあ私達も向かいましょう。少し面倒なことになってます」
「やはりさっきのが3000万か…」


 紙袋(?)を被った男はそう呟いて消えた。3000万という、少女に掛けられた巨額の懸賞金。掛けたのは盤星教。


「…急ぎましょう。悟がついているからといって油断はならない」
「万が一ということがあります!お二方の方が早い、お嬢様の方へ!」
「…傑、先に行け。私は黒井さんと向かう」
「いえ、九重様も向かってください!お嬢様に何かあれば、私は…!!」
「わかりました。…A、行こう」


 走り続けて数分、携帯を覗き込む悟と理子ちゃんがいた。何事かと思い、聞けば黒井さんが拉致された、と聞かされた。…しまった。

 黒井さんの価値を見誤っていた。人質にするにはもってこいの人材じゃないか。あの時無理矢理にでも一緒にいるべきだった。


「すまない、私のミスだ」
「いや、あの時無理にでも一緒に来ればよかった。…私の判断ミスだ」
「そうか?ミスって程のミスじゃねーだろ」


 悟が曰く、相手は多分人質交換的な出方でくる。交渉の主導権は理子ちゃんがいるコッチ。取引の場さえどうにか出来れば後は私たちでどうにでもなる、ということだった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟
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プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチにお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年3月9日 15時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - なるほど、スカート盗難事件の被害者は過去にもいたのですね… (2021年1月31日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 21時

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