59↓ ページ15
「黒井さん!」
「理子ちゃんは?」
「五条様と一緒に学校を出られました」
「じゃあ私達も向かいましょう。少し面倒なことになってます」
「やはりさっきのが3000万か…」
紙袋(?)を被った男はそう呟いて消えた。3000万という、少女に掛けられた巨額の懸賞金。掛けたのは盤星教。
「…急ぎましょう。悟がついているからといって油断はならない」
「万が一ということがあります!お二方の方が早い、お嬢様の方へ!」
「…傑、先に行け。私は黒井さんと向かう」
「いえ、九重様も向かってください!お嬢様に何かあれば、私は…!!」
「わかりました。…A、行こう」
走り続けて数分、携帯を覗き込む悟と理子ちゃんがいた。何事かと思い、聞けば黒井さんが拉致された、と聞かされた。…しまった。
黒井さんの価値を見誤っていた。人質にするにはもってこいの人材じゃないか。あの時無理矢理にでも一緒にいるべきだった。
「すまない、私のミスだ」
「いや、あの時無理にでも一緒に来ればよかった。…私の判断ミスだ」
「そうか?ミスって程のミスじゃねーだろ」
悟が曰く、相手は多分人質交換的な出方でくる。交渉の主導権は理子ちゃんがいるコッチ。取引の場さえどうにか出来れば後は私たちでどうにでもなる、ということだった。
336人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチにお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年3月9日 15時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - なるほど、スカート盗難事件の被害者は過去にもいたのですね… (2021年1月31日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:漣 | 作成日時:2021年1月17日 21時