大学2年生・春 ページ19
入学してすぐの講義。「席空いてるよ」と声をかけてきた女が居た。話すとええやつで、言動がかわいくて。一年かけてなんとか仲良くなって、告白をしたのが二年生の春。
桜が満開で、花粉も飛んでいて、過ごしやすいとは言えない時期だった。
「本当？夢じゃない……？」
口元を押さえて、目を見開いてそう言われた。ホンマに、こんなこと嘘で言わへん。
「だって鬱先生だもん」
うるさいわあほ、本命はお前だけやわ。
軽く頭を小突くと、じと目で僕を見る。そのくせ、口角は上がっていて、にやついている。
わかりやすくて、かわいい。
「つまり私は、今から鬱先生の彼女を名乗れるわけだね！」
その前に、好きって言ってくれへんの。
「たしかに。へへ、私も好きだよ」
照れたように言って、照れ隠しに背を向ける。その顔が見たくて正面に回り込んだ。
「なん、見ないで、いまにやついてるから」
わかってて見たいんやけど。
「なにそれ。まぁ、いいの！幸せだからにやつくのくらい許して」
許す許す。そういうところもかわええから。
「夢みたい、信じられない」
そう連呼するから、夢やないってわからせたる、と何度もその唇に口付けた。幸せだった。やっと手に入ったと思った。
なのにお前、お前さぁ。
付き合ったその日に死ぬことないやろ。
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千白は山に住む(プロフ) - 凡人さん» ありがとうございます！私もお気に入りで、昔かいたものなのについ番外編を書いてしまいます！そう言っていだだけるのならここに更新しに来てよかったー！と思えます！ありがとうございました！ (2020年6月20日 9時) (
レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - bhさん» 長らくお返事できていなくてすみません！ありがとうございますー！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 392f79c1f8 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 更新されていてびっくりしました。私が本当に大好きなお話です...ありがとうございます！ (2020年6月5日 18時) (レス) id: 0a526fe040 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです、これからも応援しております。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
千白は山に住む(プロフ) - 水澪恋さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！あげて落とす仕様でしたが楽しんでいただけていたら本望です！ありがとうございます、今後もがんばります(*^^*) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f80b5e4d2a (このIDを非表示/違反報告)
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