Sugar Love132 ページ34
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このモヤモヤは焼きもち…?
勇「やべっ。次の授業体育なの忘れてた。」
廉「ほんまやん!
はよ着替えんとまっちゃんにしばかれるで!」
紫「ほな後で詳しく話すわ。」
体操着持って勇太くんと廉は颯爽と
教室を出て男子更衣室へ走ってく。
紫「おいっ!待ってや!」
その二人を追いかけるように紫耀も
教室を出ようとしたところで、
あ「しょ…っ!」
ブレザー掴んで咄嗟に引き止めた。
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紫「…A?」
あ「あ…え、…っと…」
紫「どうした?」
あ「ごっ、ごめん。
後ろに糸くず付いてたから
取ろうとしたら思いっきり掴んじゃった。」
我ながら見苦しい言い訳だなって思った。
紫「ほんま?ありがとう!
Aもはよ着替えんとチャイム鳴っちゃうから
着替えといで。」
それでも紫耀はなんの疑いもせず、
笑顔でお礼言った後、教室を後にした。
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"行かないで"
その言葉が喉の手前まで出かかって。
無理矢理引っ込めた。
好きってやっと自覚したら
茄橋さんと水族館デートすることが嫌だった。
想像しただけで嫌で。
自分の黒い部分が出てくる。
行かないでほしい。
断ってほしい。
なんて、本人に言えるはずもなく。
どうして今更気付いたんだろう。
もう手遅れ…?
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時