Sugar Love118 ページ20
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知ってたんだ、紫耀。
バツが悪そうな顔をする紫耀と
苦い笑みを浮かべることしか出来ない私。
紫「廉とAがいなくなった後、
陽葵に聞いたんよ。」
それからも紫耀は話を続けた。
紫「でも俺の質問に中々答えてくれんから
ちょっと強めに問い質した。
ごめんな？A。」
律儀に頭まで下げてもう一度謝るから
慌てて頭を上げさせる。
あ「なんで紫耀が謝るの？
紫耀は何も悪くないよ。
それに！
こんな水かけられたくらいどうってことないしっ！」
いつまでも申し訳ない表情する紫耀に、
ニコッと歯を見せて笑ってみせた。
少しおちゃらけてみると、
クスッと笑ってから、私の方へ近づいて。
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紫「さっき俺が言ったこと、嘘やないから。」
あ「え？」
再び真面目な表情を向ける。
紫「Aが好きってこと。
やから、真剣に考えてほしい。
返事はいつでも待っとるから。」
いつもより低い、ハスキーボイスで
廉と同じことを言う、紫耀。
真っ直ぐな目に見つめられて、
思わず視線を落とす。
あ「…うん…」
激しく波打つ鼓動が全身を伝った。
廉とはまた別の感覚だった。
紫耀の一言一言に高揚感がある。
本人に心臓の音を聞かれそうで
恥ずかしくて
顔を上げられない。
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人生初の男子二人から同時告白。
どうすればいいのか分からなくて。
私一人では考えることは出来なさそう。
まさか自分が少女漫画のような
夢のシチュエーションを体験するなんて
これっぽっちも思わなかったから。
こういう時、相談する相手と言ったら、
もちろん、思い浮かぶのはただ一人。
さっちゃんしかいない。
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作者名：rion
| 作成日時：2018年11月27日 16時
