Sugar Love113 ページ15
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紫「抜け駆け禁止てこの前話したやろ!」
すると、今度は紫耀の胸の中に引き寄せられて。
紫「俺は、お前よりずっと前から
好きだったんだよ。Aのことが。」
…
…えぇ???
今度は紫耀の衝撃発言に、顔上げて目を丸くし、
耳を疑う。
これはドッキリかなにか??
カメラでも仕込んでる?
だって、紫耀はてっきり茄橋さんと
いい感じなのかなって勝手に思い込んでたから。
ど、どうしちゃったの二人とも…
は…っ!!
も、もしかして私夢見てるとか!?
じゃなきゃこんな少女漫画のような状況に
なるはずがない。
自分の頬を抓ってみる。
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…
…
…いたい。
ふつーに痛い。
どうやら夢じゃないらしい。
廉「好きて気持ちに先も後もないやろ。
つかいつまで抱いてるん。はよ離れろや。」
バチバチと火花が飛び散る音が聞こえそうなくらい
睨み合う二人に、なんだか私が気まずい。
これは一体どうすれば…
内心戸惑っていると、
神「お前らさ。文化祭真っ只中だって時に
なにやってんだよ。」
教室の扉の方から顔を覗かせて
呆れ顔の勇太くんと
栞「Aが一番困ってるの気付きなよ。」
勇太くんの後ろからひょっこり顔出して
バナナチョコを頬張るさっちゃんがいた。
助かった…!
なんていいタイミングなんだろう。
さっちゃんと目が合って、
パァッと表情が明るくなったのが自分でも分かる。
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作者名:rion | 作成日時:2018年11月27日 16時