Sugar Love【3】 (ページ12)

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周りの見てる人達も茄橋さんの行動に

目を丸くして、固まっていて。

ピリリとした空気が流れていた。

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廉「なんや。どうしたん。

急に静まり返りすぎやろ。」

紫「トラブルでも起きた？」

そこへ、休憩から戻ってきた二人。

先に自分の持ち場に戻ってきた廉は、

真っ先に私の姿を見て

廉「なっ！？Aちゃんどうしたん！？

なんで一人だけ濡れとんの！？」

大きな声を上げて驚く。

あ「…。」

その問いに答えることが出来ず、

顔を俯かせた。

廉「…Aちゃん。こっちおいで。」

私の目の前には茄橋さんがいる。

そのことに何か察した廉は、私の手を引いて

持ち場を離れた。

紫「あれ、Aどうし…「紫耀。悪い。」

廉「あと頼んだわ。」

紫「は？ちょ、まっ…「紫耀くーんっ！」

私達の後を追おうとした紫耀の足が、

茄橋さんの声で止まる。

私に喋ってた時は低かった声が、

今はあからさまにトーンが高くなってて

さっきまでとの変わりっぷりに驚いた。

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廉「このタオルまだ使ってへんやつやから

良かったら使うて。」

廉に引っ張られて連れてこられた自分達の教室。

濡れた制服のままじゃ風邪引くからって

体操着に着替えてくるよう促されて。

未使用の白いタオルを頭に掛け、貸してくれた。

廉「…何があったん？」

私の隣に座って、優しい声で問いかけられる。

あ「…なんか楽しくなっちゃって気付いたら

頭の上から水かけてたんだよねっ！あははっ」

眉を垂らし、微笑んで見え透いた嘘を付く。

廉「…なんで隠すねん。

ほんまは陽葵ちゃんにされたんやろ？」

笑ってみせる私とは違い、廉は真面目な顔で

図星をついてくるから、思わず口を噤んだ。

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