Sugar Love09 ページ9
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紫「うまっ。」
あ「甘すぎてない？」
紫「ちょうどいい。
Aって料理上手いんだね〜」
左手で拳を造り、
親指を立ててグッジョブを私に向ける。
眉を垂らし目を細めて美味しいと褒めてくれるから
なんだか照れくさくなる。
あ「勇太くんも食べる？」
神「俺は大丈夫。
Aの分が無くなっちまうだろ？」
紫「よし、A。
玉子焼きくれたお礼に俺の焼きそばパンあげる。」
そう言って焼きそばパンを私の口元に差し出した。
あ「大丈夫だよ。」
紫「まじで美味いから食べてみて！」
「はい、あーん」とか言って半ば強制的に
食べさせようとする紫耀。
仕方なく、遠慮がちに口を開けて一口貰った。
あ「んっ」
紫「美味い？」
あ「美味しいっ」
紫「でしょ？」
自分が作ってるわけじゃないのに
何故か得意げな表情をする紫耀。
でも争奪戦になる理由が分かるかも。
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ご飯食べながら色んな話を三人でした。
この屋上は紫耀と勇太くんの溜まり場ってことや
二人が仲良くなったきっかけや
私がどうして転校したのか
今日一日でお互いのことを結構知れた気がする。
そんな中でも今日一番嬉しかったのは
"友達"っていう言葉だった。
初めて出来た友達
しかも初めての友達が男の子っていうのも初めてで
初めてづくしのこの日を
私は絶対忘れないと思う。
この学校で卒業まで過ごせる自信なかったけど
紫耀と勇太くんのおかげでなんとか過ごせそうな気がした。
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作者名：rion
| 作成日時：2018年9月25日 16時
