Sugar Love【1】 (ページ11)

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Sugar Love11 ページ11

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『さて、今月は去年に

引き続き校外学習があるの知ってるな。』

校外学習？

HRの時間、担任の先生がさぞ当たり前のように

喋り始めたけれど

校外学習があることを転入してきたばかりの私は

知らないんですが。

『今年は浅草で水上バスに乗ったり

散策することになった。

HRの時間内でグループ決めしてもらうからなー。

人数は2人～6人までな。』

そんなのはお構いなしに話は進み、

『決まったグループから

どこに行くかを決めてくれ。』と最後に付け足し

配られたのは校外学習のプリント。

冊子みたいになってるプリントをパラパラ捲ると

一日の流れを書く欄があって。

行ってもいい場所の範囲内であれば

どこ行ってもいいらしい。

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そして、先生の合図と共に即座に動き出した男子達。

「俺達と回ろーぜ！」

「いや、俺達だろ！」

「は、何言ってんだよ根岸は俺達と回んだよ！」

私の机を囲んで揉め始めた。

神「A、どこ回りたい？」

紫「俺人力車乗りたい。」

あ「私も乗りたいっ」

いいからいいから、と言い合いしてる男子達の

目を盗み、紫耀達に手招きされて

勝手にグループが出来上がる。

まだ隣で揉めてる人達は放っておき、

3人で話を進めた。

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…と、思ってたら

「おい！紫耀、神宮寺！ずりぃぞ！」

やっと私がいない事に気が付いた模様。

「おめーらだけ抜け駆けしてんじゃねぇ！」

「いつも根岸を二人占めしやがって！」

2人は何も悪くないのに

そりゃあもう大ブーイング。

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