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その週の金曜日。
昨日まで毎日仕事を休んだ。
もう翔太くんが生きていないなら、私が生きていく理由が無いな。
毎日そう思い、仕事に行く気力、生きる気力が無いので仕事を辞めることにした。
電話口で辞めることを伝えるのはかなり失礼だと思う。
でももう外に出ることすら出来ない。
たくさんお世話になったけど、恩を仇で返す結果になってしまった。
私の様子がいつもと違う上に辞めると申し出た為、電話に出た上司にかなり驚かれた。
理由は掻い摘んで話したが、渋々納得して貰えた。
有給が残っているので全部消化する。もう会社には行かなくて良いことになった。
翔太くんが亡くなったと報道されてから4日経った。
未だに現実だと受け入れられない。
翔太くんと過ごしたことを思い出す。
美味しそうに食べるところ、5歳児みたいに目をキラキラさせるところ。
全部が大切な思い出。
携帯を見て翔太くんとのやり取りを見る。
未読のままやり取りは終わっている。毎日マメに連絡してくれてたのになぁ。
…本当に亡くなっちゃったんだ。
そう思っていると、気付けば涙が流れていた。
この状態になってから初めて泣いた。
翔太くんが亡くなったことを実感した。
寂しいよ。会いたいよ。
…もう推しとしては見られない。
翔太くんを好きな人として認識していたから、亡くなってしまったことが、本当に辛い。
もうあのキラキラの笑顔に見つめられることは無いんだ。
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作者名:yuu. | 作成日時:2022年5月29日 18時