第3話 ★ 専属の… 【過去】 ページ6
翔太「…早く行きなよ。」
貴「…え?」
翔太「何?なにか文句ある?君を逃がしてあげるって言ってんの。」
貴「…。」
私が黙り込むと、青年は顔をのぞき込んできた。
翔太「…本気なの?すごーく、痛いよ?逃げなくて、いいの?後悔しても知らないよ?」
貴「別に…いい。どうせあなたに逃がされても、私は死を選ぶ。貴方も、血、欲しいんでしょ?…いいよ。あげるよ。」
もう私の心も体も、限界だった。
貴「だって私は…『いらない存在』、だから。」
翔太「…そう。」
そこまで言うと何故か青年は悲しそうな顔をした。
翔太「じゃ、遠慮なく。…でも、一気に飲むのは気が引けるなぁ〜…。すごーく美味しそうな血だし。俺、好きなものは最後にとっておくタイプの人間だし…。あ、もう俺人間じゃないか。」
そう言ってケラケラと青年は笑った。
翔太「一気に飲むのはもったいない。決めた。A、今から君は、俺の専属の女だ。」
貴「…へ?」
私が顔を上げると、青年は私の首筋に歯を立てた。
プツッ…!
貴「んッ…!?」
自分の血が吸われているのがよくわかる。
吸い終わったのか、しばらくして青年は首筋から顔を離した。口者についてる赤いものは私の血、だろうか。
翔太「やっぱり思った通り。すごく美味しい。ねぇ。君このまま来なよ。血、いらないんでしょ?死にたいんでしょ?なら、一生俺に血、くれよ。」
貴「…。」
私は意識が朦朧としている中、何故か小さく頷いていた。
次の瞬間、月の光が私たちを照らした。
それと当時に翔太の目が蒼色から紅色へと変わった。目をそらすと、顎に手をかけられ無理やり目を合わされた。
貴「うっ…。」
その目に見入ってしまった私は、そこで意識を失った。
第4話 ★ 俺好みの味 【過去】→←第2話 ★暗闇の森 【過去】
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ら3ら2か(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 大丈夫!絶対ならん!!wうちもあらよあらよしちゃったけど最低免れてるからw (2016年12月4日 15時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - ら3ら2かさん» 久しぶり〜!このあとに…グフフ(☆∀☆)R指定行かないようにぎりぎりまでせめて見るつもりだよ☆ これでR指定なったら笑えるわ笑 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 1f31e782ab (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - お久しぶりです!きた、きた、、、激ピンク……!?そろそろですかね!!?あああもう楽しみです!!wこれからも更新頑張ってください! (2016年11月6日 21時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えですっ!萌え萌えで超ドキドキする(*´∀`)こんなにカッコ可愛いヴァンパイアになら血吸われてもいいです!!むしろ吸われたいww忙しいとは思いますが自分のペースで更新頑張って下さいね(*´∀`) (2016年10月23日 5時) (レス) id: ad01cac25d (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えだよ!萌え過ぎてもうドキドキヤバいwwしょーたんになら素直に血を捧げるよ? あ、twitterね、垢変えたからお迎え行こうかなって思ってたんだけど、タイミング逃したからここでアカウント言うね!(@Eru_mg41123) (2016年10月23日 0時) (レス) id: bdb3729c29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 15時