第41話 ☆ 今日は1日… 【現在】 ページ44
その光景を見て社長…、いや、目の前の僕の母が近寄り、そっと、苦しんでいる僕を抱きしめこう言った。
「いいよ?私はあなたを愛しているから…大丈夫。血を飲んで喉の乾きがなくなるなら、いくらでも私の血を飲めばいい…。そして、山奥へと逃げなさい…。大丈夫…。誰もあなたの事は憎まない…。」
その言葉に、僕は戸惑っていたが、最後、結局その母の血を吸い、喉を潤わせた。
『ッ…!クゥッ…!ごめッ…!ごめんなさいッ…!』
目の前で倒れている母の前で、僕はひたすら泣いていた。
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「ッ…た!しょーッ…!しょーたッ…!翔太!!」
蒼井「っ!?はぁッ…!」
あ…僕の部屋…?
「よかった…。やっと起きた。」
蒼井「けん、しょーくん。」
僕は気がつくと、ベッドに寝かされていて、すごい汗をかいていた。
賢章「涙君と藍君を幼稚園に連れていくの大変だったんだよ?しょーたんの事が心配で一緒にいたいって言ってしょーたんから離れなかったんだから。」
蒼井「あ、ごめん、」
賢章君は、体温計を僕の脇に入れた。
賢章「39℃…。うん、今日は1日休んで?今、ひろ美さんが下でおかゆ作ってくれてるから。」
蒼井「…ごめん、」
賢章「なんで?謝ることなんてないでしょ?しょーたん最近頑張りすぎだよ?この機会にゆっくり休まないと。」
蒼井「…うん。」
そこまで言うと、深刻そうな表情で賢章くんは僕を見た。
賢章「…どんな夢、見たの?」
蒼井「…え。」
賢章「今日の朝、すごくうなされてたって、藍君と涙君が言ってた。それに、さっきも。」
蒼井「…。わからない。でも、悲しい夢を見た。」
とても、とても…。
蒼井「でも、少し答えに近づいた気がする。」
賢章「答え?」
蒼井「…あの絵…。僕の魂と響いてる。」
賢章「…しょー、たん?」
蒼井「…ごめん、なんでもない。ごめんね、賢章君。」
僕は賢章君に向きあった。
蒼井「今日はもう1日寝とくから…。賢章君も仕事でしょ?僕の事は構わなくていいよ?」
賢章「…うん。何かあったら、電話でもなんでもいいから、誰かに言うんだよ?」
蒼井「クス…。相変わらず過保護…。でも、ありがとう。」
僕は立ち上がってドアの方に行く賢章君を見送り、再び重たい身体をベッドに沈みこませた。
第42話 ☆ 君は・・・僕・・・、なの・・・? 【現在】→←第40話 ☆ また、ゆめ・・・? 【現在】
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ら3ら2か(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 大丈夫!絶対ならん!!wうちもあらよあらよしちゃったけど最低免れてるからw (2016年12月4日 15時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - ら3ら2かさん» 久しぶり〜!このあとに…グフフ(☆∀☆)R指定行かないようにぎりぎりまでせめて見るつもりだよ☆ これでR指定なったら笑えるわ笑 (2016年12月4日 15時) (レス) id: 1f31e782ab (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - お久しぶりです!きた、きた、、、激ピンク……!?そろそろですかね!!?あああもう楽しみです!!wこれからも更新頑張ってください! (2016年11月6日 21時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えですっ!萌え萌えで超ドキドキする(*´∀`)こんなにカッコ可愛いヴァンパイアになら血吸われてもいいです!!むしろ吸われたいww忙しいとは思いますが自分のペースで更新頑張って下さいね(*´∀`) (2016年10月23日 5時) (レス) id: ad01cac25d (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» 萌えだよ!萌え過ぎてもうドキドキヤバいwwしょーたんになら素直に血を捧げるよ? あ、twitterね、垢変えたからお迎え行こうかなって思ってたんだけど、タイミング逃したからここでアカウント言うね!(@Eru_mg41123) (2016年10月23日 0時) (レス) id: bdb3729c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 15時