ヴァンパイアと少女の昔話…【蒼井翔太】

第23話　★☆俺たちには現在が…。【過去】【現在】 ページ26

もう、昔のことを考えるのは終わりだ。

おれには、まだ『これから』と、『現在』がある。

…生きていかないと…いけない。

翔太「…。」

貴「翔太。お風呂入ったら？」

後ろからAの声が聞こえた。

翔太「…あぁ。」

貴「わたしもう寝るね。おやすみ。」

翔太「うん。お休み。」

…さぁ、俺も早く寝よ。
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−AOI side−

一人の男の子を助けた…。そのことによって町の人に助けられた。

蒼井「優しい人だったんだ。」

貴「そうなんだ。」

今、一通り話を聞いてAのいる病室に戻り、聞いてきたことを話した。

蒼井「それからのことはまだ聞いてないからわからないけど…。」

貴「うん。続きはまた今度にしよう。私も体調良くなってきてるから早く帰って涙や藍に会いたい。」

蒼井「うん。早く帰ろう。」

それから僕たちは一週間ここに滞在し、日本に戻った。

蒼井「ただいま〜！」

「「パパ〜！ママ〜！」」

シェアハウスに戻って一番に出迎えてくれたのは涙と藍だった。

リビングに行くとみゆきさんと賢章君と社長がいた。

みゆき「A！大丈夫だった！？」

貴「うん。無事に生まれたよ。」

二人で新たに誕生した僕たちの子を見つめていた。

藍「僕たちの妹！？」

蒼井「うん。いまお母さんが抱っこしてるよ。行く？」

涙「うん！」

涙と藍はAが抱っこしてる咲結のもとにいった。

賢章「よかったね。無事に生まれて。」

蒼井「うん。」

すると、賢章君の足元からひょこっと郁君が顔を出した。

郁「いいなぁ〜、僕も弟か妹ほしい！！」

賢章「あはは…。それは…佳美しだいかな？」

郁「じゃあママに頼みに行く！」

賢章「きょうは佳美仕事だよ？」

郁「いつ帰ってくるの？」

賢章「夜には帰ってくるんじゃないかな？」

郁「じゃあその時に話す〜！」

蒼井「ふふっ！がんばれ賢章君！今日の晩郁くん預かっておこうか？」

賢章「ちょっと！」

蒼井「ぷっはは！冗談だよ〜？でも、そういうときになったらいつでも言ってね。預かるから。」

賢章「もう！あとで焼肉おごらせるからな！」

蒼井「はいはい！」

この会話を聞いて後ろでクスクスと社長が笑っているのを知ったのは約10秒後。


そしてまたよるにパーティが行われた。…ていうか、多いなぁ〜…。パーティ…。

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