ヴァンパイアと少女の昔話…【蒼井翔太】

第32話 ☆ 声… 【現在】 ページ35

蒼井｢よしっ！到着っと〜！｣

幼稚園につき、3人を幼稚園の先生に渡した。

蒼井｢よろしくお願いします！｣

先生｢はい！じゃあ3人とも、中に入るよ〜！｣

｢｢はーい！｣｣

蒼井｢クス…。｣

三人を見送った後、俺はそのまま昼から入るアフレコスタジオの近くのカフェに行った。

蒼井｢…。｣

これから使うアフレコの台本を手に、コーヒーを飲んでいると、数人の高校生くらいの女の子たちが僕の近くの席に座った。

女子1｢ねぇ、なんか最近さ〜…蒼井翔太、出てるアニメ増えたよね〜！｣

女性2｢あ〜…確かに〜。でもどしたの？急に。いつも賢章君賢章君ってうるさいあんたが蒼井翔太の話ふるなんて。｣

女子3｢確かに〜！でも、最近そうだよね〜…。でも、ちょっと鬱陶しいかも…。｣

女子1｢えー？どうしてよ。｣

女子3｢なんか、あの声好きになれないんだよね…。あ、これ、ミクには内緒ね？あの子、蒼井翔太になるとほんとうるさいから。｣

女子2｢あぁ…確かに。あの声はね…。なんか苦手だな〜…。それにさ…カメラが回ってたりするとことかでさ、自分が女子力の高いイケメン声優とか言われて調子乗って女子っぽい仕草してるじゃん？ほんとキモイよね…。｣

女子1｢…。この話、ミクに教えよっかな〜？来るみたいだし。｣

女子2｢え？ちょっと！｣

女子3｢ほんと、何？｣

女子1｢特に…。｣

そんな話をしている時、その3人のところに、一人の女の子が来た。おそらく話していた、｢ミク｣という子だろう。

女子4｢おはよ！どうしたの？なんか雰囲気暗いよ？｣

女子3｢そ、そう？普通だよ？｣

女子2｢うんうん！｣

女子4｢え？そう、かな…。｣

女子1｢ミク、実はさ〜…。この2人、あんたが大好きな蒼井翔太のこと結構愚痴ってたよ。｣

女子４｢え！？｣

女子2｢ちょっと！…でも、ホントのことじゃん！それに、ファンもファンだよ！なんであんな気持ち悪い声の人のファンになんの？それに、ファンはほとんどが、性格悪いし、ルールもマナーも守れないし…。ミクもその1人なんだよね。｣

女子4｢え…。｣

女子3｢何？なんでそんな顔してんの？ホントのことじゃん。蒼井翔太は、というか蒼井翔太のファンも、ただの汚い価値のない人間だよね。｣

女子１｢ちょっと！言い過ぎ！｣

女子４｢つまり、私ってクズで、ゴミで生きてる価値がないって…そういうこと？｣

女子2｢…。｣
｣

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