ヴァンパイアと少女の昔話…【蒼井翔太】

第18話 ☆ 話を…。 【現在】 ページ21

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英国民｢出会って2人は、すぐに恋に落ちたって聞いた。でも、ヴァンパイアの方はそれに気づいても、気づかないふりしたんだって。｢ただ適当に見つけたやつのことを好きになるなんてありえない｣って。｣

俺は、元の場所に戻って一昨日話してくれていたお店を経営している男性のところに行った。

蒼井｢へぇ。頑固だなぁ…。でも、びっくりした。ヴァンパイアが日本人だったなんて…。｣

英国民｢うん。小さい頃に親に捨てられて、適当に街をぶらついてたら女の人に拾われたってさ。その人を本当の母のように思って育ったのに、自分で母を殺したって泣いていたそうだよ。｣

蒼井｢養子…ってことだね。｣

英国民｢うん。それで、その2人は…街に出たんだって。それがきっかけでこの話がここまで受け継がれてきてるんだ。｣

蒼井｢街に…。｣

話してくれている男性は、少し悲しそうな顔をした。

英国民｢ヴァンパイアは、自分に自身がなかったんだって…。街に降りて、買い物をしている時にヴァンパイアってバレて、殺されかけたんだって…。死なないのに…。｣

……？今更だけど……。

蒼井｢でも、ヴァンパイアも、女の子も死んだんだよね？｣

英国民｢……あぁ…。あの、世界大戦のせいでな……。かわいそうな、人達だよ。そのふたりは…。｣

蒼井｢…。そう、だね……。｣

英国民｢！…なんなら、そのやしきのところにいってみたらどうた？今もあるみたいだしよ！｣

蒼井｢…うん。そうしたいんだけど、僕の奥さんが今大変だからね…。１回日本に戻るよ。｣

英国民｢あぁ…。大丈夫だったか？｣

蒼井｢うん！赤ちゃんも無事に生んでくれて、今は病院にいるよ。一週間安静で、来週日本に戻る。｣

英国民｢そうか！よかったな！じゃあ、次来た時行こうぜ！連れてってやるよ！｣

蒼井｢いいの！？｣

英国民｢あぁ！もちろん！英国民は全員場所を知ってるし、１回はいってるからな！｣

蒼井｢ありがとう！｣

英国民｢おうよ！…で、どうする？街の件について、聞くか？｣

蒼井｢あ、うん！ぜひ！｣

英国民｢うん！りょーかい！
その日は、とてもいい天気だったらしくってよ…女の子が買い物に行きたいっていうからそのヴァンパイアも、ついていくことにしたんだ。ちゃんと女の子が街の人を見えるようにしてな？｣

蒼井｢あ、そっか普段はヴァンパイアの子しか見えないんだっけ？女の子は。｣

英国民｢あぁ。｣

そこからまた長い話を聞いた。

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