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喧嘩 ページ8

さっきの光景が頭の中に何度も出てきて、イヤになる。



フラフラしながらも家に帰ろうとすると、マンションの前でバッタリ優希くんに会った。





いつもと違う私に気付いたのか、心配してくれる。


いい子だなぁ。





2人でエレベーターに乗ってドアを閉めようとすると、すみませんと言いながら小走りで男の人が入ってきた。





見た事あるシルエットに、心臓が激しく音を立てた。









「たく…」





つい名前を呼ぶと、まさか私だとは思ってなかったのか一瞬驚いた表情を見せてから、すぐに真剣な顔になる。




拓「Aちゃん、どーゆーこと?」




言われてる事の意味を考えられるほど気持ちに余裕はなくて

たくの姿を見るとさっきの光景がリアルに頭の中に出てきて咄嗟に俯く。





目の前が少し、滲んだ。





エレベーターが開くとたくは私の手首を強く引っ張った。



拓「A、行くよ」



状況の理解ができてない様な表情をした優希くんにごめんとだけ伝えると、更に強く手首を引かれた。







「たく、痛いよ」



拓「…」



「ね、離してって、たく、」




強引に家の中に入れられて何も言ってくれないのが怖くて手を思いっきり振り払うと今まで見た事ないたくの顔が見えた。




「急になに?」


拓「それはこっちのセリフ、最近あの男と一緒にいすぎやない?」


「だから会社の後輩で、」


拓「それだけやないやろ」




言葉を投げ捨てるみたいな言い方。


ピリッとした空気は、居心地が悪い。




「私の事、疑ってるの?」


拓「そりゃ疑うやろ、俺が見る度にいっつも2人でいるし、仲良さそうに話しとるし、ただの先輩後輩にしては距離感おかしいやろ。あの男の人絶対Aちゃんの事好きやろ?それわかっててAちゃんも気持たせる様な事してんの?」




私が口を挟む隙もないくらいに言葉が飛んでくる。



いつもの優しい声じゃなくて

トゲのある、ちょっと低い声。





段々言われっ放しなのが嫌になってきた。



さっきの嫌な光景が頭にフラッシュバックする。







「なんで、私だけこんな言われなきゃいけないの?」



拓「なんでって、Aちゃんが勘ぐられるようなことしとるからやろ」



「じゃあたくはさっきまで誰といたの?」



拓「なに?急に。メンバーとかとご飯してただけやけど」






何もなかったみたいに冷静に言葉を返される。

喧嘩→←喧嘩



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らむね(プロフ) - Aさん» そんな事言って下さってうれしい限りです(>_<)気まぐれなゆっくり亀更新ですが楽しみにお待ち下さい!! (2018年1月1日 4時) (レス) id: 64f520ad7e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ほんとに一番好きな作品できゅんきゅんしっぱなしです(´;ω;`)次の更新も楽しみにしてます(o^^o) (2018年1月1日 3時) (レス) id: da8fd23d44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みあ | 作成日時:2017年11月8日 16時

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