ショータイム と エンドロール

ちょっと素直 ページ27

ソファに座って2人で軽くお酒を呑みながら映画を観ていると

しばらくしてAちゃんの頭がユラユラ揺れ始めた。




｢Aちゃん、眠そ｣


｢んー眠い…このまま寝たい、｣


｢今日はウチで寝れば？｣


｢…お言葉に甘えていい？｣


｢全然ええよ(笑)｣


｢明日予定は？｣


｢ないから気にせんでええよ、Aちゃんも仕事ないやろ？｣


｢うん、休み｣



Aちゃんはそう言って大きなあくびをすると俺の肩に頭を乗せた。



お酒を呑んでいたから顔がほんのり赤い。



｢ちゃんとベッドで寝な？｣


｢んー｣



そう言いながらも目を閉じて完全にここで寝るモード。



｢Aちゃん(笑)｣



｢……｣



｢もー(笑)｣




仕方ないと思ってお姫様抱っこで寝室まで連れて行ってベッドに下ろすと目を開いた。




｢ごめん、今一瞬寝てた、｣


｢知ってる(笑)｣


｢ごめんごめん｣


｢ええよ、もう寝てて｣


｢え、でも、たくは…？｣


｢え？俺？映画の続き観るけど…｣


｢じゃあ私も、観る｣



そう言って起き上がろうとする体を押さえる。



｢無理せんでええって、眠いなら寝てても、｣


｢いや、だって、…｣


｢？｣



｢…寝るなら、たくと一緒に、寝たい、し、｣




小さい声だけど、確かにそう言ったAちゃん。

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