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Sieger ページ23

スバル君は、沢山の事を話してくれた。
シークの普段の学校生活やアイドルとしての活動、仲の良い友達など。
それに加え、最近の問題行動まで教えてくれた。
生徒会長が立案したお笑い企画で、お昼休みの放送をハイジャックした結果、副会長を怒らせたという。
その勇姿、僕も見てみたかったな。

話も弾み、スバル君の固まっていた表情が和らぎ、笑顔が見られるようになってきた時、音の大きなチャイムが鳴った。
少しばかり大きすぎやしないか。病人が眠りから覚めてしまいそうだ。
それでも僕は目覚めなかったようだけれどね。僕は健康体で眠りも深い方だ。

元気な子犬のようなスバル君がベッドからぴょんと降り、右手と見えざる尻尾をぶんぶん振って去っていった。
扉が閉まる音がするまで、僕も笑顔で手を振り返していた。

またもや暇になった僕は、3-B教室に行くことに決めた。弟の話をしていたら、会いたくなるのは当然だろう。
彼らには授業があるので、一目見るくらいで我慢しよう。勉学を邪魔してはいけない。

早速、可愛い弟と可愛い妹が居る教室へ足を運んだ。

3-A教室までさしかかると、聞き覚えのある歌が聞こえてきた。
近付くにつれて、鮮明に聴こえる。
軽快なリズムを奏でるドラムに、大人っぽいベース音。そして、誰かの高く美しい歌声と少し癖のある歌声。
強いて言うなら、天界のセイレーンとティーンに人気なシンガーソングライターのような歌声。

更に近付き、ドアの前まで来ると、音源のアーティストの歌声まで確認出来るようになった。
爽やかな中に潜む独特の色気が聴者の心に巻き付くようだった。
──などと客観的に分析してみたが、この曲は紛れもなく僕のソロ曲『Siegerの冷笑』だ。

「誰も分からない 心の内なんて 僕が何を思ったって自由でしょう」
「ならばこの心が見透かされた時 僕は白い蛇謂わばSiegerになって 君のHerzさえ喰らい尽くそうか」
僕の弟妹がスマホで僕の歌を流して歌っていた。
なんて可愛いんだ。
なんて可愛いんだ。
(大事な事なので2回言いました)

「やがて世界に人の子は居なくなる だって かの栄華さえそうだった その荒れ腐敗したこの場所で たった一人のSiegerは笑うだろう」
やはり一目見て去ろうだなんて意思はどこかへ行き、ちょうどサビの部分で教室に入ると共に僕は歌い出した。
「あ、お兄ちゃん〜!」
僕の姿を見るなり、Aは目を輝かせて駆け寄ってきた。
なんて可愛いんだ。
(大事な事なので3回言いました)

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流離いのsecret(プロフ) - ぎゃぁぁ本当だ……!ご指摘ありがとうございます! 細かいところまで読んでいただき嬉しいばかりです笑 (今後気を付けます笑) (2019年7月13日 22時) (レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
しか - ごめんなさい。「混沌」でした!! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
しか - 「悩み」の話の「敬人」が「敬斗」になってますよ(コソッ面白かったです。これからも頑張ってください! (2019年7月13日 20時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!(語彙力ない)笑 (2019年6月24日 14時) (レス) id: 451ca50573 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白いです(語彙力ない) (2019年6月23日 21時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流離いのsecret | 作成日時:2019年5月2日 14時

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