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ああ、今日はツイている。
日直は面倒なものである。だけれど、今回ばかりは珍しく魔法史の授業の準備を手伝う事になったから、俺は心を弾ませていた。
ああ、トレイン先生と話せた。恥ずかしかったけど、嬉しかった。
2-C教室の扉を開き、緩んだ頬を隠しきれないまま自分の席に座る。
「Aさん、上機嫌ですね」
「何かあったのか？」
「……別に何でもない」
トレイン先生と話せて浮かれてたなんて言いたくないし。この二人が口車に乗るはずない事は知ってるが、これ以上の詮索はするなという意味を込めてそう言った。
「そうですか？まあ、幸せそうでなによりです。ところでAさん」
追及が無い。良かった。
「ん、なに？」
「放課後にこの3人で勉強会でもしませんか？良ければAさんのお部屋で」
勉強会。
する必要無くないか。
別に勉強で困っているわけでもないし、まさか二人が教えを請うわけでもないだろう。
そもそも教科書があるんだから、それを覚えればいい話なわけで。
「一人でやった方が効率的だろ」
「えっ」
うわ、アズールに滅茶苦茶悲しそうな顔をされた。俺が悪いのか、これ。
しゅんとするアズールに困惑していると、
「Aが苦手な動物言語のスピーキングのコツでも教えてやろうと思ったんだが……」
ジャミルがなんとも魅力的な提案をしてきた。
俺がルチウスと猫語で話す度に、クラスメイトがコソコソヒソヒソ影でざわめくのだ。先生からも、ギリギリ及第点と言われる始末。
「……教えて下さい」
俺は頭を下げた。
「よし、決まりだな。授業が終わったら、そのままAの部屋に向かおう」
6時限目の魔法史でトレイン先生のご尊顔とルチウスの可愛さを目に焼き付けて、放課後。
俺らは横に並んでジェットブラック寮へ向かい、自室の扉を開けた。
「はぁ……良い匂いだ」
「まさしく聖域ですね」
「なんて？」
「何も言っていないが」
「聞き間違いですね」
ベッドの縁に腰掛けて、下に通学バッグを置く。
「隣、座って良いよ」
バッグからノートを取り出して言った。
「A、そんなに易々と男をベッドに誘うな」
「は？他に二人が座れる場所なんてないだろ」
「はぁ〜……」
チェアはデスクの前に一つだけ。ならベッドに座るしかないだろ。それなのに、なんか大きな溜息を吐かれた。
渋々ジャミルが俺の隣に座り、いきなり俺の頭を掴んで至近距離で見つめてきた。
いきなり何だ。
「……どしたの？」
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るる(プロフ) - 流離いのsecretさん» 覚えてて下さりありがとうございます！！楽しみにしてますね！更新頑張ってください…！ (2020年11月3日 14時) (
レス) id: 3b86cea146 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - るるさん» るるさん、こんばんは！再度コメントありがとうございます！ まだ書く予定なので、引き続きお楽しみ下さい！ (2020年11月2日 20時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - インキュバスのお話ありがとうございます！！とても癒されました笑 (2020年11月2日 8時) (レス) id: 3b86cea146 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - 夜海さん» 申し訳ありませんが、投票は既に締め切らせていただきました…… ですが、コメントをしていただき、感謝でいっぱいです！3は得票しましたので、その衣装でも書きたいと思っています。今後の作品もお楽しみ下さい！ (2020年10月24日 13時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - 3のインキュバスが良いと思います (2020年10月24日 10時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流離いのsecret | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年9月5日 17時
