入院… ページ3
目をあけると、真っ暗だった。
でもにおいで分かる。病院だ。
ちゃんと生きてる……縁起でもないけど、死ぬのかと思うほど苦しかった。
ゆっくりと身体を起こしてみる。
暗さにも目が慣れてきて、枕元のライトをつけた。
「えっ…マッチさん」
壁にもたれて寝てる…
心配して、来てくれたんだ…
「マッチさん…」
肩を揺すると、すぐに目を覚ました。
「翔太…! 良かった、少しは楽なったか…?」
「はい、だいぶ楽です(^ ^)
それよりすみません…こんな時間まで…」
「俺が行きたいって言って、来たんだからだいじょーぶ。
あの後どうしても心配で、部屋に見に行ったら、ちょうど先生が病院に連れて行こうとしてるところで。」
「心配かけてすみません…」
「いや…その時の翔太、顔面蒼白だったしどうなるかと思ったわ…」
「そんなに…?
あ、それで俺って…すぐ退院できるのでしょうか…」
「意識戻るまでは様子見って聞いたけど、どうなるだろな…」
マッチさんが、意識が戻ったことを報告しに行って下さると、すぐに看護師さんが来てくれた。
『38.3℃』
「ん、だいぶ下がりましたね。具合はどうですか?」
「座ってる分には何も問題ないです…」
「朝までゆっくり休んでください。色々な体調不良が重なって、身体がボロボロの状態です。」
「……ちゃんと治りますか?」
「もちろん治ります、安心してください。」
「良かった…」
「朝になったら診察しますね、急に具合悪くなったら遠慮なく枕元のナースコール使ってくださいね(^ ^)」
「ありがとうございます……(。-_-。)」
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kinatan - 更新頑張ってください!楽しみにしてます♪ (2017年7月16日 20時) (レス) id: 7f0162ebb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美咲 | 作成日時:2017年5月24日 11時