王者の重圧 ２

重圧と責任感と ページ12

「そりゃ、あるだろうなぁ。ずっと強く居られるわけない。」

「今回は少し精神が不安定になってしまった時に、たまたま体調崩してしまって…なんとかしなきゃと思うと心身共にしんどくて…」

「去年日本一になっただけに、周りからの期待も大きいからな。攝津さんのケガとかもあって、翔太も急にエースって言われるようになって。」

「期待かけられるの嬉しいタイプの人間なんですけどね。負けられない、勝ちたいって気持ちになりますし。」

「俺から見ると…だけど、まだ重圧をかけられてるように見える時がある。
外からかけられる重圧じゃなくて…上手くは言えないけど、責任感に突き動かされて、自ら貪欲に勝ち星を取りにいくような積極性が欲しいな、って思う。」

「なるほど…」

「ポーカーフェイスでひょうひょうと投げるスタイル、俺はめっちゃ好き。それに、勝利に対する執着心とか意地が垣間見えたら、もっと恐れられるピッチャーになると思う。」

「プレッシャーは楽しまないといけないですもんね。責任感…執着心…これからもっと意識します。勉強になります。」

「後半戦もがんばろーな！でもあんまり無死満塁では回すなよ！？俺の胃に穴が空くわ！」

「気をつけます(笑)」

「それにしても、倒れるほどの過労って…(^_^;) 大丈夫なのか？」

「大丈夫っすよ(^ ^) 疲れが溜まって多少無理している時に、心理的に追い詰められてしまって、身体がもう無理って悲鳴あげてしまった感じです(^_^;)」

「あんまり大丈夫じゃないだろ、それ(笑)」

「ストレス性の胃炎起こしてるんですけど、その方がしんどいです…今も食欲戻らなくて…」

「まだ食べれないのか…ちゃんと食べれるまで、練習やめとけよ。栄養足りてないから、意に反してぶっ倒れるかも。」

「そうですよね…」

「明日の夜まではゆーっくり休め(^ ^) オースターでも見ときな(￣▽￣)(笑)
明日までドクターストップの期間だからな！ 終わったら徐々に身体戻していこ。」

「そーします…(｡-_-｡)」

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