【APH】拙者の中編か短編かよくわからない夢小説でござる

【露】『拒否権』#3《激甘》 ページ5

貴「じゃあこれにてお開きってことで…」

恥ずかしさで魂が天に登ろうとしている、もう駄目だ、帰ろう。

そして、気づいた。

ずっと抱きしめられていたことを、ずっと忘れていたことを。

去ろうとしたけれど、当然できないわけで。

イヴァ「帰さないよ」

貴「イヴァン、これ恥ずかしいから、離して…」

イヴァ「じゃあ、キスしよう」

何故そうなる。

好きと言うだけで恥らう人間が、キスなどできるわけがない。

ましてや好きな人とは…いや、好きだと認めたわけではないけど。

しかし、拒否権は無いのである。

貴「んっ…///」

唇が重なった瞬間、体が熱くなる。

息を止めているわけではないけれど、口に神経が集中して息苦しい。

口を離す度に荒い息遣いが聞こえる。

何度もキスされて、その度にキスが深くなっていった。

貴「んぅ…//////」

不覚にも声が出て、より一層恥らいが高まる。

一旦止めて、イヴァンが私の頬に触れて言った。

イヴァ「声…出てるよ」

貴「…っ//////」

俯いて黙った。

それより他にできそうなことがなかったからである。

すると、イヴァンは私を軽く持ち上げてベッドへ寝かせた。

寝ている上から覆うようにイヴァンも横になった。

そして、またキス。

キスしながら、手が私の服の中へ入ってくる。

貴「あっ、だめ…/////」

イヴァ「キスだけで終わると思ったの？」

キスだけで限界を感じる人間が、それ以上に踏み込めるわけがない。

しかし、というより、言うまでもなく、拒否権は無いのである。

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