【APH】拙者の中編か短編かよくわからない夢小説でござる

【西】『油断した隙に』《ほの甘》 ページ26

アントーニョは、もちろんかっこいい。

かつては太陽の沈まない国と言われたことや、破産してもロマーノを育て続けたこと、
例を挙げればきりがない。

しかし、それ以上に可愛い。

遠くから見ても一緒に過ごしても、可愛いところが多く発見される。

これは私個人だけの超少数意見ではない。

何故なら…
ヤ○ーの検索窓に『ヘタリア スペイン か』または『ヘタリア アントーニョ か』まで入れると、『かわいい』の方が『かっこいい』より上にくるからだ。
(グー○ルは『かっこいい』の方が上だけど気にしないものとする)※
(※2016年9月の時点で)

これが有力な根拠になるかは疑問だが、可愛いと思わないか。

そう思わないか。

誰に問うているかは分からないが、そう思わないか。

その『アントーニョの可愛い成分≧かっこいい成分説』をめぐらす内に居ても立っても居られなくなったので、本人に伝えてみようと思う。

我ながら突飛な行動である。

丁度家に遊びに来ている今が、絶好の機会だ。

貴「トーニョは『かっこいい』より『かわいい』の方が勝ってる気がする」

アン「そうか？俺はいつでもかっこええやろ」

貴「それも、そうだけど…」

トーニョは私の頭をぽんぽんと撫でて笑った。

そう言って微笑む姿がまた可愛い。

再び上記の説について、あれこれと考えが湧いてくる。

仕草が可愛い。

でも仕草って、可愛いともかっこいいとも捉えられるのもあるような…。

貴「…」

アン「どうした？急に黙って…」

トーニョが顔を覗いてきたところで、我に返った。

貴「ああ、ごめん！」

我に返ってから、顔が近くなっていたことに気づき、顔が赤くなる。

アン「…Aは俺がかっこいい方がええんか？」

貴「え？そうは言わないよ。
トーニョなら何でも好きだから」

すると家のチャイムが鳴った。
来客である。

玄関へ向かおうとした。

しかしトーニョが引き寄せるようにぎゅっと後ろから抱きしめてきた。

不意の出来事にドキっとする。

貴「な、なに？」

ア「…」

まさか、可愛いと言ったから機嫌を損ねてしまったのだろうか。

そんなつもりではなかったが、言い方が悪かったのかもしれない。

憂慮しているだけでは駄目だ、謝った方が良いか。

いや、トーニョは心が広いから、怒っていないか。

貴「…どうしたの？」

ア「ああ、すまん。
好きって言われて嬉しかっただけや」

そう言ってパッと離れた。

油断した隙にこういうのは、ずるい。

【】『』《》→←ずっと休んでてごめんなさい。(あとお知らせ)

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