同居人は有名人 6≪ﾆ/ﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ 完結 (ページ23)

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花火　１ページ23

とある日の出来事。

仕事帰りに、浴衣の人とやけにすれちがうな～と思ってたら、どうやら今日は花火大会らしい。

花火かぁ。

地元にいるときはよく見に行ったけど…。

東京は人が多くてうんざりだ。

どうしたらあんな中でゆっくり見れるんだろ？

なんて考えながら、マンションに帰った。

お風呂に入ってたら

ニノ『ただいま～』

って、声が聞こえた。
あれ？今日早くない！？

あわててお風呂から上がって、リビングに向かうと、和がソファーに座ってた。

ニノ『ただいま。』

『おかえりなさい。はやかったね！』

久しぶりじゃない！？
晩ご飯の前に帰ってきてくれたのって！！

ニノ『うん。ちょっと頑張った』

にっこり笑う和。
…そんな和の目の前にあるものが気になった。

『おつかれさま。…ねぇ、それは？』

ニノ『ん？祭りがあったからいろいろ買ってきた！！』

テーブルの上には缶ビールと私ように缶の梅酒。
焼き鳥がいっぱいあって、焼きそばとたこ焼きと。いかやきもある！！綿あめまであるし。
あ、りんご飴だ。ベビーカステラって…かわいいなぁ…笑。

お祭りか～、いいなぁ。。。

って、そうじゃなくて。

『わざわざ自分で買って来たの？』

和が？嵐が？

ニノ『俺が買って来たの。わざわざ。』

『バレなかった？』

ニノ『あ～、ばれそうになったからかき氷は買えなかったわ！』

え！！

『大丈夫だった？』

ニノ『大丈夫、大丈夫。それより座ったら？食おうよ。』

『うん…』

ちょこんと和の隣に座った。
なんで急にそんな危険な事を…？
難しい顔をして和を見ると、

ニノ『はい、あーん。』

と、口にたこ焼きを入れられた。

ニコニコ笑う和。

口の中にはソースの味が広がる。

『おいしい！こういうの食べるの久しぶりだ』

おいしいなぁ。

ニコニコしてると、和が笑った。

ニノ『俺もひさしぶりだわ。』

たこ焼きを食べた。

ニノ『うまい！』