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〃〃 ページ13

「私情なんて無いですよ!!これは正当な忠告です!
それに、別に僕命令なんてしてませんよ!!「やめて」って言っただけじゃないですか!」
その人(蒐葡さん)のその言葉で、共鳴するようにその人(清川さん)も
「そうだそうだ!」
と言って、鴉を批判した。
「はぁ……」
本当にもう…。この鴉には飽き飽きする。
何度こうやって味方を敵にまわすなんていう、面倒くさいことをして、
結局自分が嫌がられる結果になれば気が済むのか。
そう思いながら、この状況に嫌気がさしたのは僕だけじゃないらしく、
「そろそろ茶番はやめろ、さっさと本題に入るぞ。」
その人(中教さん)もまた、聞いていることすら嫌になったという雰囲気を漂わせて、
批判的な空気を強制的に静ませた。

「いや〜。確かにさっきの空気は、
これから命の境地を共にする仲間として良くなかったな、うん!
仲直りしよう。
さっきのそこのクソ鴉の失礼な態度も、許してやるよ、な!
仲良くしていこう!」

ムカッ
クソ鴉ゥ……!?

その人(中教さん)が強制に批判的空気を終了させた結果、
最初に出た言葉は「仲良くしよう」で、
なんとか、さっきの悪縁的状態からは立て直せたみたいだ。

「改めて、自己紹介から始めさせてもらうぜ。
俺は清川皓敦。かすがい鴉不仲隊の一人だ。呼吸は風な。」
「俺は中教焔だ。名の通り、使う呼吸は炎だ。」
「僕は蒐葡劍です。呼吸は雨です。よろしくお願いします。」
「時透無一郎です。呼吸は霞で、階級は…壬、だったと思います。」
僕がそう自己紹介をすると、
「そっか、時透…。
霞の呼吸って、確か名家は「霞頭(かすみがしら)」だったよな!
俺ん家のすぐ前にドでかい屋敷があったの思い出すわ〜。圧が凄かったもんな!」
「仲良くしていきましょう!」
さっそく、身を乗り出すような勢いで親密的になってくれる不仲隊。
「んじゃ、友好的な関係の第一歩として、
まず時透、お前に愛称を授けよう!」
混じり気のない満面の自信に満ちた笑顔で、その人(清川さん)は言った。
「あ、愛称…?」
「はい!
僕たちは皆、鳥が大好きなんですよ!まぁ、かすがい鴉は嫌いですけど…
それで!互いに呼び合うときは、いつも愛称でって決めてるんです。
僕は鷺。
皓敦は鶴。
焔は燕。っていう愛称です。
いずれもそれぞれが一番好きな鳥の名前が愛称なので、
どうぞ時透さんも自分の好きな鳥の名前を愛称にしてください!」

〃〃→←〃〃



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設定タグ:継子 , 時透無一郎   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:悲羽理 Hibari | 作成日時:2020年6月28日 5時

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