再出発 ページ42
センラside
「もしもし、坂田？」
『うん、そやで。どうした？』
「今な、Aちゃんが過呼吸なってるみたいで、どうしたらいい？」
『マジか。分かった。ちょっとAちゃんに電話かわってくれへん？』
サッとスマホを加奈ちゃんに渡してAちゃんの耳元にあててもらう。
『Aちゃん？しんどいな。しんどいけど落ち着いて息吐いて。吐き過ぎもあかんで。頑張ってみ。ゆっくりでええよ。』
しばらくするとだいぶ落ち着いてきたみたいで電話を越しに「ありがとうございます」と一言。
スマホを僕に返してくれる。
『もしもしセンラ？もしかしたらまたこうなる可能性もあるから、その時は落ち着かせたって吸いすぎたり吐きすぎたりせんように言って。過呼吸って息が普通に出来へんくなるから。』
「分かった。ありがとう。助かったわ」
『ええよ。またなんかあったらいつでもどーぞ。』
「ありがとう。ほな切るな。」
坂田からアドバイスを貰い電話を切る。
僕は過呼吸とかなったことないから辛さがわからんけど、やっぱり凄いしんどいんやろうなって思っとったけどAちゃんが辛そうなの見たら余計に可哀想で今までそんなこと思ったことは無かったけど自分が代わってあげられたらなあ。とさえ思った。
過呼吸は落ち着いても目眩は未だ続いてるみたいで、まだ加奈ちゃんの方に倒れ込んだままだ。
船「大丈夫？今日はやめとく？帰る？」
「いや、薬が効いてくるので大丈夫です。それに、いずれ行かなきゃ行けないんですから。」
船「それやったらいいけど…無理はしんときや。」
「大丈夫です」
加「治まった？いつもより酷い？」
「うん。だいぶ治まったけどここ最近なんかちょっとだけ酷いんだよね」
誤魔化すように笑うAちゃん。本人はそのつもりかもしれへんけど辛さは全然誤魔化せてない。
そんなんやから余計しんどくなるねん。
もうちょっと自分のこと大事にせな。多分それが苦手なんやろな。
今日からむっちゃ甘やかしたろ……。おそらく甘えベタなんやろけどな。
船「ほんならしばらく休憩してから向かおか。」
加「行けそうになったら声かけてね。」
「あ、もう行けると思います。」
船「ほんまに？」
「多分勢いで行ってしまわないと、余計、しんどくなっちゃうので。」
船「そっか……。しんどくなったら直ぐにセンラに言わなあかんで。今日から仮にもセンラはAちゃんの保護者みたいなもんやから。」
少しゆっくり車を進めだした。
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シロマリ(プロフ) - ハチミツさん» ありがとうございます！ハチミツさんの作品楽しく読ませて頂いているのでとても嬉しいです！頑張ります！ (2019年3月25日 23時) (
レス) id: 733482b1be (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い小説なので、更新楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
シロマリ(プロフ) - 月雨さん» 訂正ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月24日 19時) (レス) id: 733482b1be (このIDを非表示/違反報告)
月雨(プロフ) - おこずかい× おこづかい○ですよ！更新頑張ってください！ (2019年3月24日 19時) (レス) id: 13ee1e808b (このIDを非表示/違反報告)
シロマリ(プロフ) - まりあ 裏千家さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 733482b1be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロマリ | 作成日時：2018年12月9日 21時
