きみのために-Shori.Sato-

わたし ページ6

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パチっと目が覚めて、カーテンの隙間から光が見えて時計を見ると朝の9時。






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昨日そのまま寝ちゃって……って、






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「 みんな仕事はっ？！？！ 」

焦って大声で叫んでしまった。







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マリ「 Aちゃん〜…声でかいよお… 」

1番最初にわたしの大声に気がついたマリウス。
目を擦りながらわたしを見てくる。






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「 マリウス！みんな仕事は？！ 」

そう言うとマリウスは時計を見て、焦った表情をして。






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嘘でしょ、遅刻パターン？って思ってみんなを起こそうとしていたら、






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マリ「 うっそーん！今日はみんなオフだよー！ 」

なんてわたしの反応を楽しむかのように笑った。
いつからこんな小悪魔になったんだ……







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「 もー…なんの嘘なのよ…よかった 」

もう焦りすぎてパッチリと開いた目。
仕方がない、と顔を洗ってキッチンに向かった。






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勝利くんが一人暮らしを始めて2年。
わたしの第2の家でもある。






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というより、自分の家にいるより
この家にいる時間の方が長いかも←







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開けたら常に潤っている冷蔵庫。
勝利くん、そこはちゃんとしてくれてるんだ。
わたしがいつでも料理作れるように、って。






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今日は…10人分の朝ご飯だ…多いよ…
って思いながらもみんなが喜んでくれるのが嬉しくて
なんだかんだ自分で好んで作っているんだ。






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みんなのおかげでわたしもいい意味で変われた気がする。






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