貴方なりの愛し方-Shori.Sato-

▽あいしかた(37). ページ37

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「 ん…っ、しょりくん、苦し…っ 」

身体中の力がフニャッと抜けていって
倒れそうになると、ガシッと強い力で腰を引かれた。






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そのお陰で倒れずに済んだけど、
勝利くんはまだ深いキスを辞めなくて。
だんだん酸素が無くなってきて、
勝利くんの肩をペシペシ叩いた。







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『 あー、わりぃ… 』

やっと離してくれて、ハァハァと肩で息をする。







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2人の甘い甘い吐息を思い出して、
今更ながら顔が熱くなってくる。







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まだ、その、勝利くんとは、あの行為をしていなくて。
いつもキス止まり。







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勝利くんは我慢してるんだろうけど、
わたしが言ってくれるまで待つよって。






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まさかあの勝利くんがこんなこと言ってくれるなんて
思ってもみなかったから、すごく嬉しくて。
…もうそろそろ、いいかなって思うの。






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「 しょり、くん…っ、わたし…
勝利くんの家、泊まりに行きたい…ですっ 」






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恥ずかしくて、勝利くんの目を見れなかったけど
何にも言ってくれないから渋々顔を上に上げると
口をポカンと開けて固まっている勝利くん。







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『 ま…まじで？ 』

おまけに声も裏返ってるし笑
まあ随分待たせてしまったから。







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「 うん…！ 」

わたしの初めては、勝利くんがいい。








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勝利くんがわたしを変わらせてくれたから、
何もかも、勝利くんが初めてだったから。







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初めてのキスも、初めてのぎゅーも、
初めての経験も、全部全部あなたがいい。







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