貴方なりの愛し方-Shori.Sato-

▽あいしかた(32). ページ32

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玄樹に荷物を取ってきてもらおうとしたわたしは
本当に弱虫だ。







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玄樹「 ほんとに俺が行くよ？自分で行かなくていいの？ 」

と、何度も聞いてくる玄樹にお願いして
勝利くんの病室に入ってもらうことにした。








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勝利くんの病室の前に立って
玄樹が出てくるのを待っているけど、
やっぱりそんなにうまくはいかないみたいで

勝利くん、怒ってるんだ。







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口調がいつもより荒いから。
ああ…わたしに怒ってるのかあって。






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直接見ていない、声だけしか聞いてないけど
明らかに雰囲気が良くない2人の会話。







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勝利くんの今日1番の怒鳴り声が聞こえて
ビクッとなりつつ、これ以上はダメだと
震える手で扉を開けると

胸ぐらを掴みあっている勝利くんと玄樹。







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わたしのせいで喧嘩になっちゃってて
罪悪感が襲ってくる。







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『 A、二人で話したい 』

落ち着いた声でわたしの目を見て言ってきた勝利くん。
玄樹は心配そうにわたしを見ていて。







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「 わかった…玄樹、ありがとね。
今日は…もう帰って… 」







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不安そうな顔をしながらも分かった、って言って
病室から出て行った玄樹。






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玄樹にいっぱいの迷惑かけちゃったなあ…
心の中でごめん、と呟いた






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『 A、話聞いてくれないかな？ 』








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落ち着いて、落ち着いて、と何度も暗示をかけ
勝利くんのベッドの横の椅子に腰掛けた。








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