貴方なりの愛し方-Shori.Sato-

▽あいしかた(26). ページ26

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大会からもうかなり時間は経って。
今は大嫌いなテスト前。






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勝利くんは今リハビリ中で、
わたしもテスト前ってことであまり会えていない。








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勝利くんに会いたくて、
図書館で勉強した帰り会いに行くことにした。







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勝利くんの好きなものをスーパーで買って。
今日は泊まっていっちゃおうかな、と一度家に帰った。







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時間はもう、7時半。
こりゃ泊まり決定ですね。







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必要な荷物と明日の学校の用意を持って家を出た。
…ママには怒られたけど。







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サプライズで、と思って
勝利くんには何も言わずにルンルンで病院に向かう。








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向かっていると、ランニングしている岸くんがいて。








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「 岸くん、ランニング？ 」

岸「 おう、身体訛ってるわ… 」







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なんて言って身体をポキポキさせている。
岸くん…勉強大丈夫なのかな、って。







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でも、もうゆっくり話している時間もないし。
岸くんにばいばいを言って急いで病院についた。







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リハビリ室にいるかな〜って、
リハビリ室に行ったけど勝利くんはいなくて。








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勝利くんの病室に向かって寝てたら起きちゃうから、と
静かにガラガラと扉を開けた。







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バサッと音がして、嫌な予感がした。







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ベッドのカーテンの影が2つに重なって、







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？「 ねぇ…Aちゃんなんかより、
あたしと遊ぼうよ…あたしのほうが勝利くんのこと、
好きな自信あるよ…？ 」

甘ったるい声で、勝利くんの名前を呼ぶ。








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この声って、智恵理ちゃん…？








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その瞬間頭が真っ白になって、
手に持っていたものがスッと手から滑り落ちた。








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だれ？なんて、智恵理ちゃんの声がして、
その場から走り去った。








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