向かう先はバッドエンド 【リレー小説】

11話　【如月ゆうり】 ページ11

「あぁぁぁぁ！！！桜吹雪漏れてるよ！！！」
「えっ！？待って待って！！！」

そんな声の後ろで､俺はステージの上で担当アーティストさんのリーダーと打ち合わせをさせていただいてた｡
目の前に落ちてきたきた一枚の桜吹雪を取り､ステージ下の人に渡す｡

如「では､この台詞の後に桜吹雪を降らせて､その後曲を流すと｡」
「はい｡お願いします｡」
如「何回もすみませんね･･･」

といいながら改めてメモを取る｡
相手は芸能人｡
敬語はなぜか外せなかった｡

「ゆうり先輩！部長が4曲目の演出を考えて欲しいって！」
如「4！？むっちゃ大事な曲じゃん！？」

今回はミュージカルだから大事な曲がある｡
4曲目と言えば「超大事だからよろしくおねがいします！！」と言われていたところだ｡

如「あ〜！もう！！とりあえず後で俺がデモもらいにいく！いっといて！！」
「分かりました！！･･･うげっ！！」
「あっ！？」

あいつは何をしたんだ｡
急に大量の桜吹雪が降ってきた｡
目の前が桃色に染まる｡

「チッ･･･あいつクズだな･･･」

という小さな呟きが聞こえた｡
ふむふむ､この人はテレビでは悪口言わない真面目キャラなのに実際はむっちゃ言うと･･･

この情報の価値は10円ガムだな｡

なーんて少し思った｡

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←10話【成瀬　未来】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す