1話 【皇 伊春】 ページ1
『ふあぁぁ・・・』
ゆっくりと体を起こし大きく背伸びをする。
ベッドの横にあるカーテンを開けると暗い部屋が日光で照らされる。
同じ部屋の愁が眩しそうに顔をゆがめたが気にしない
部屋を見回すと自分の机の上に仕事の書類が沢山積んで置いてある
『・・そや、結構書類残っとったわ・・・』
珍しく自分で片付けようという気がおきたが、椅子に座った瞬間にやる気はどっかに飛んで行った
しばらくそのままにしておこうと考えたのだがこれ以上ほったらかしにしていると
どんどん溜まってきて書類の雪崩が起きるに違いない。
(まぁ、愁に頼めばええか)
愁のベッドに近付き、彼の肩をさする。
だが、起きる気配はない。
しょうがないので自分の枕を取ってき、勢い良く彼の頭に叩きつける
愁「・・っ・・いった・・なんでこんな早く起こしたんだよ・・」
ゆっくりと瞼を開けた愁が殺意をもった目で俺のことを睨んでくる
彼の発言で今、何時なのか気になったので時計の方に視線を動かす。
時計の針は5:30をさしていた。
『え、まだこんな早かったんか』
俺がそう呟くと、愁はため息をついた
愁「気付いてなかったのかよ・・・」
『まぁ、ええやろ。じゃあいつも通り書類片付けてな!』
笑いながら彼の肩を叩く。
書類を愁に任せるのはいつものことだ。
愁「もう少し寝ててもいいだろ・・・俺、寝るから・・・・」
そう言いながらまた布団に潜り込もうとする愁を引きずり出す
眠たそうにしているが、愁の睡眠よりも自分の書類の方が大切だ
『今からやったら片付ける時間沢山確保できるやろ。』
愁「・・・めんどくさっ・・・・」
そう呟くと愁は、ベッドから立ち上がり俺の机の方に向かい片付けを始める
嫌々言いながらも書類を片付けてくれる彼には感謝している
『ありがとなぁ〜』
そう言うと、いつも通り俺はスマホをいじり始めた。
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RE:0096 - これってパス何ですか....?まだ聞いてなかったのですが....。 (2020年7月24日 1時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
ネイジュ・ピエール(プロフ) - 更新終わりました! (2020年5月11日 17時) (レス) id: ce23d32d4c (このIDを非表示/違反報告)
ネイジュ・ピエール(プロフ) - 更新します! (2020年5月11日 16時) (レス) id: ce23d32d4c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 更新します言い忘れました!更新しました! (2020年5月6日 0時) (レス) id: ff327f1ecd (このIDを非表示/違反報告)
爛兎(プロフ) - 更新しました! (2020年5月5日 23時) (レス) id: 944f1f8724 (このIDを非表示/違反報告)
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