その30 ページ31
『ねぇ、私ほんとに来る必要あった？』
「いいじゃんどうせ暇でしょ〜後輩達と関わるいい機会なんだし」
『暇じゃねぇわ小学生ナメんな』
こちとら合間を縫って来てるんだよ……あんまり1人で出かけると両親や近所の人達に怪しまれるわ
無駄に抵抗するのも疲れるので、大人しく集合場所まで担がれておく。もう遅いけど今の会話、虎杖君に聞こえてないよね……下手すれば猫被りがバレちゃう
「で？あの馬鹿は」
「悟は遅刻だ」
「バカが時間通りに来るわけねーだろ」
「誰もバカが五条先生のこととは言ってませんよ」
建物の外で、そんな話し声が聞こえた。既に京都校の生徒とも合流している様子で悟は安定の遅刻らしい
「おまたー！やぁやぁ皆お揃いで！」
後方から生徒をかき分けど真ん中で止まる。一気に視線がこちらへ集まっているのが分かった
「あれ、A？」
「なんで連れてきたんですか」
「んー？拾ったから」
「迷い猫じゃ無いんですよ」
「いい加減離してやれ、死人みてぇな目ェしてるぞそいつ」
「子どもってあんな顔出来るのね」
いいぞ皆、どんどん言って。
悟が京都校の生徒にお土産を配る間にようやく脱出し、軽く腕を回す。慣れない体勢だから凝りそうだったね……まだ身体は若いのに
「……貴方」
そんな中、私を不思議そうに見つめる視線が一つ。
「貴方…どこかで会った事ない？」
『(げぇ…！歌姫先輩！)
は、はじめましてお姉さん！』
「んー……見たことある顔よね」
『はじめましてお姉さん！！！(クソデカボイス)』
引率は歌姫先輩だったのね。こんな所で再開すると思わなかった…心臓に悪いよ
「そしてー！東京校の皆さんにはこちら！」
丁度お土産を渡し終えた悟の声につられ、上手いこと視線が逸れた。バコンと音を立て頑丈そうな箱から飛び出して来た人物こそ……
「故人の虎杖悠仁君でぇす！！」
「はい！おっぱっぴー！」
「「「……！」」」
「……………あれ？」
誰かが泣き叫ぶ訳でも無く嬉しがる訳でも無い。驚きのあまり声も出せないのだろう…感動の再会とは程遠い地獄の空間である。
静寂に耐えきれず虎杖君が私の方を振り返る。救けてと目が物語っていた。
『………知らないよ』
けれどゆっくりと首を横に振る。悪いけど今は君に味方してやれないかな
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チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - t03piさん» ありがとうございます！！続編の方でも宜しくお願い致します🥰 (2022年1月6日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
t03pi - 更新されてるぅ...嬉しい!!( ;∀;)応援してます!!!!!続編見てきます!!!!! (2022年1月6日 1時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - まっちゃさん» ありがとうございます！！呪術の映画見てモチベーション上がったので暫く更新が早いと思います！(笑)頑張ります！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - リズさん» ありがとうございます！！特に設定をこだわって作ったので、そう言って頂け光栄です！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます！！ (2021年12月31日 11時) (レス) @page36 id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2021年6月16日 16時
