その13 ページ14
『…行ってきまーす』
「お世話になりました」
「はーい！気をつけて！」
そして登校。あとは学校に行くだけだし悟もさっさと高専へ帰ればいいのに…何故か通学路までついてくる。近所の人からの不思議そうな視線がどうも慣れなくて、何となく悟を置いて走ってみた。勿論すぐに追いつかれる訳だが
『何？まだなんか用？』
「用っつーか……実は僕も任務入っててさあ。暫く東京を離れるからお前の様子見ておきたくて」
『じゃあさっさと行きなよ』
「特級呪術師様が合間縫って来てやってんだからよ…少しは有難みを」
『来てくれ、なんて頼んだ覚えはない』
顔見たいだけならもう帰ってくれ。ただでさえ悟は目立つからさぁ……幼女追いかけ回してるって通報入れられても知らないからね
・
「──っていうのは建前で」
『どこまで？』
「任務で離れるってところまで。様子見に来たのはホント」
目隠しで上手く表情を読み取れないが、何となく心配そうにしているのが分かった。こういう時の悟の勘はよく当たる。
「なーんか嫌な感じがするんだよな…これから、すっげぇ事でも起きそう」
『………なに？女性関係？』
「憂太にも同じ事言われた。天地がひっくり返っても無い
…そうじゃなくて。僕にもお前にも関わる何かが起こる…かもしれない」
『雑じゃん。説得力ないわ』
別になんもないと思うけどなぁ……今日の星座占いも一位だったし。それは関係ないか
「…念の為に言っておく。もし何かあったら僕を頼れ。すぐに…だ。いいな」
『…う、ん』
変なの。昔の悟なら絶対そんな事言わないのにね
「……おい、なんだその顔」
『…いやぁ成長したなって。前の悟なら"自分の身くらい自分で守れザーコwだからいつまでも四級なんだよw"とか言うだろうなぁ』
「それ僕のマネ？クソ程似てないんだけど」
とにかくだ。小学生とはいえ私もそこまで弱い訳じゃない。ある程度なら自分でなんとかする。だから悟も任務に集中しろ、と促すがどうも納得がいってないようだ
「……いいか。絶対だぞ」
『………分かったよ』
頷いたところで、ようやく任務に行く気になったようだ。伊地知君に連絡を入れ私とは反対方向の駅へと歩き出す
「じゃ、気をつけろ」
『そりゃお互い様でしょ』
この時はまだ、知らなかった。
私達がいずれ、呪術界を揺るがす大きな事件に巻き込まれていくことなど。
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美桜(プロフ) - 更新して欲しいです！！TT (9月15日 0時) (
レス) @page1 id: 73811d8464 (このIDを非表示/違反報告)
おろし(プロフ) - はじめまして！！こんなに面白い作品をありがとうございます！あっという間に読み終わってしまいました。欲を言うなら続きがとても気になります、、ご無理のないように応援していますね！ (2022年10月19日 6時) (レス) id: 47520b13da (このIDを非表示/違反報告)
みのり - はじめまして、とっても面白いです！シリアス展開…渋谷事変かな？これからも作者さんのペースで更新頑張ってください、応援してます！ (2022年2月12日 20時) (レス) @page19 id: fa90cdb483 (このIDを非表示/違反報告)
Siitake(プロフ) - 反応遅れて申し訳ございません。わざわざこんなっ1頁も使って紹介して頂いた上にURLまでありがとうございます。これからも応援します(๑✧ω✧๑) (2022年1月22日 1時) (レス) @page19 id: 01565e1f6d (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - Siitakeさん» ありがとうございます！！！是非とも紹介させて頂きます☺️ (2022年1月14日 13時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2022年1月5日 23時
