何度でも、君と。【青】

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休日の朝にはそぐわないOLの格好の私と、部屋着のままの彼。

なんだか落ち着かなかった。









「....じゃあ、」


「ここで。お、おう！昨日付き合わせて悪かったな！」









....付き合わせて、









「全然。私も飲みたかったし」









彼の言葉に何度も引っかかりを感じながらも、社会人何年目かに身につけた感情のない笑顔を見せつけて改札をくぐった。






深入りしたっていいことなんてない。

やっぱり私は、良い人になんて出会えない運命なんだ。



そう悟って心が傷つかないように必死だった。









深澤電車乗れた?

深澤やっぱ心配だから家着いたら教えて









彼からの連絡。




心配？何故？

お酒の勢いで抱いただけの女へのアフターケアなど不必要でしょ。

見送って終わりでいいはずなのに。



やっぱりこれからも繋いでおこうっていう魂胆なのか、





深い溜め息をつきながら、ズキズキと痛む頭を摩る。









.着いた









ただ一言、短く告げた事実。









深澤よかった!

深澤人ん家ベッドじゃあんま眠れなかったっしょ

深澤ゆっくり休んで









優しい言葉も上辺だけに見えて、既読だけを付けて自分のベッドに寝転んだ。






その日以降も、何故か頻繁に来る連絡。

強引に誘われて断りきれなかった普通のデートを何度も重ねた。



深入りはしないって決めたはずなのに何故か断れなかった。






そして気にかかるのが、彼はあれ以来全く手を出してこないこと。

一体何がしたいのか分からなかった。









次第に彼に心を許すようになり断ることもしなくなった頃、彼の本心が気になってAに協力してもらって会うことになった。




そこには何故か渡辺もいて、聞けば2人は付き合い始めたとかなんとか。

色々聞きたいことも知りたいこともたくさんあったけど、一番に気になっていたのは深澤の気持ちで。









「私のこと、好きなの？」









核心に迫れば彼は真剣な眼差しで応えてくれた。




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