何度でも、君と。【青】

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コンビニで適当にお酒とつまみを買って深澤の家に向かった。

通された部屋は、まだその浮気していなくなった彼女の物がちらほらと見受けられて、少しだけ居心地が悪かった。









「ごめんね。元カノのやつ色々残ってるから気分悪いかもだけど」


「んーん、別に。深澤と付き合ってるわけじゃないし」


「んはは、確かに」









プシュッと音を立てて開けた缶を触れ合わせてクッと喉に流し込んだ。









「....別れてどのくらい経つんだっけ？」


「んー....1週間くらいかな」









まだ別れたばかりで傷口もジクジクと傷んだままだろう。

深澤はこの部屋に似つかわしくないピンク色のクッションを軽く握った拳でポスポスと叩いていた。









「凄ぇ好きだったんだけどなー....見る目ねぇのかな、」


「....なんで？」


「前にもこんなことあってさ。そんでダメになってんの」









乾いた笑いが痛々しく感じる。









「翔太によく言われんのよ。お前は優柔不断で優しすぎるから女がつけ上がるんだーって。好きな子に尽くして何が悪いんだって思うんだけどさ」









そう言いながら1本目の缶を飲み干した。









「普段酒なんか飲まねぇんだけどさ、こうでもしねぇとボロボロになりそうで、」









付き合わせて悪ぃな、とまた力無く笑う。









「いーよ。私も似たような悩みあったしお酒飲みたかったし」


「似たような悩み？」


「私もね、ずーっと彼氏出来ないの」


「沢村が？」









それで？と言いながら私をジロジロと眺める。






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