何度でも、君と。【青】

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You side.







何か、夢を見ているような気がする。









暗くて、




深くて、




冷たい海の底にいるような、そんな感覚。









陽だまりのような光が目の前にあるのに、



手を伸ばしても届かなくて、



追い掛けても追い掛けても、



どんどん遠くへ行ってしまう。








その光が、なんなのかは分からない。


でも、とてつもなく悲しい気持ちになった。









嫌だ、


行かないで、









苦しみと共に、涙が流れた。









.




.




.









目が覚めると視界には白い天井が映った。









頭が、痛い。









ここがどこなのか、


どうしてここにいるのかが分からない。









左手に温かい感触を覚えた私はゆっくりと顔を動かした。









翔「っ、A！」









そこには、驚いたような、安心したような、複雑な表情を浮かべた彼。









翔「良かった....無事で。大丈夫か？」









凄く優しい顔をしている。


私の目が覚めてよほど嬉しかったみたい。









「えっと、私、」




翔「お前、あれから3日間も眠ったままだったんだぞ。」




「3日、」









あまりに長い時間に驚きつつも、ボーッとした頭で記憶を辿る。









「あの、」




翔「ん？」









「どちら様ですか、？」









辿った記憶の中に、目の前の彼の姿はなかった。





名前も知らない彼は、安堵の表情から一転、絶望の底に突き落とされたような顔をした。





.

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