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You side.
ベランダに並ぶようにして立つと、私の頭に手を置いて髪をわしゃわしゃっと掻き乱した。
翔「サラッと傷付くようなこと言うなよ。名誉毀損で訴えんぞ。」
「だって高校の時もモテてたじゃん。」
翔「んー、まぁ。そりゃそうだけど。」
相変わらず否定はしない。
フゥッと煙を吐き出した彼はベランダから見える空を見ながら呟いた。
翔「見えねぇだろうけど俺、一途だからな。」
「一途って....こんなことしといてよく言うよ。」
キッチンのケトルがお湯が沸いたことを告げている。
少し呆れながら部屋に戻ろうとすると、パシッと手首を掴まれた。
真剣な表情の彼。
「なに、」
翔「好きじゃなかったら抱かない。」
「っ、」
あまりに真剣だったから、カァッと頬が熱くなるのが分かった。
「だって、さ、高校卒業以来会ってないじゃん。なのにそんなこと言われてもさ、都合の良い相手にしか思えない、」
掴まれた手首がジンジンと痺れるような気がした。
翔「1ヶ月くらい前にお前が働いてる店行ったの。」
「え、嘘、」
翔「本当。隣のレジで接客してるお前に気付いたんだけど、高校ぶりだったからあんま確信持てなくてさ。」
「だからわざわざメッセージくれたの？」
翔「....そう、」
少し口を噤んだ彼。
連絡を取っていなかった彼からわざわざメッセージが来た理由に合点がいった。
翔「なんか分かんないけど無意識にお前のこと目で追ってて、小さい子に飲み物を渡すのにわざわざカウンターから出てきてちゃんと屈んで、笑顔で手を振ってるとこ見てなんかその、すげぇいいな、って思って。
....携帯壊れたなんて嘘。連絡先もふっかから聞いた。」
掴んでいた手首の力が少し緩まる。
それでもまだ、私は手を動かせずにいた。
翔「そんで毎日やりとりしてる間に会いたくなって。そしたら昨日偶然会えて、会ったら余計に可愛くて、もう止まんなかった。」
さっきまで余裕そうだったのに、真っ赤にした顔を手で覆いながら恥ずかしそうにする姿に、不意にキュンッと胸の真ん中の辺りが締め付けられた気がした。
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cleam(プロフ) - ひなさん» 大変遅くなり申し訳ないです（ ; ; ）ふかさわのお二人の馴れ初めを投稿致しましたので、もしまだお待ちいただけているようでしたら、お読みいただけると嬉しいです！ (2021年9月21日 19時) (
レス) @page40 id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - お疲れ様です。小説読ませて頂きました！とても楽しかったです！個人的には深澤さんの方の恋の話も気になりました(笑) (2021年6月19日 23時) (レス) id: 40a9c90c6e (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - お風呂場の狸さん» お勉強お疲れ様です！！少しでも気分転換になれて嬉しいです（ ; ; ）あまりご無理なさらないようにお気をつけ下さい....！ (2021年1月13日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
お風呂場の狸(プロフ) - 勉強疲れでしんどすぎて久々に小説をみよう……と思い読みはじめたのですが心が浄化されました……ありがとうございます……最後泣きながら読みました……本当にありがとうございます……( ；∀；)( ；∀；)( ；∀；) (2021年1月13日 4時) (レス) id: 2489012008 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ふかやのねぎさん» コメントありがとうございます！とにかくジェットコースターみたいな感情の揺さぶられ方を目指したものだったので、驚かせてしまったかもしれません(._.)いわもとくんのお話も、またちょっと掴みのテイストが違いますが、是非読んでいただけると嬉しいです！ (2020年12月14日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年12月7日 0時
