_ lovE situAtion _ ars × ∞ (ページ6)

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「あ、もしもし？」

俺の大好きな声が耳に響いた、

忠「あぁ、 A ? 」

「あたしに掛けてるんだから、あたししか出ないでしょ？」

笑いながら、君はそう言った

そんな君の一言一言が、儚くて苦しかった。

忠「そやな .. 、」

言わなアカンのは分かってる。

けど、体はそれを拒んでいて、

ケータイを持つ手は震えていた。

「どうしたの ? 忠義、」

忠「あんな、A 。」

「うん、なに ? 」

君の興味津々で聞く声が苦しくなる、

これから告げることが辛過ぎて、

君の気持ちが壊れることが怖くて ...

忠「 .. お別れ、やねん。」

「え .. ? 何、それ、どういうこと ? 」

忠「どうしても、行かなアカンねん .. 。」

これ以上、君の声を聞いていると

溢れ出る気持ちが抑えきれなくなるから、

俺は通話終了のボタンを押した。

出発は明日、

君と会わずに、君の気持ちを感じずに。

忠「 .. 準備しよ、」

君との思い出を段ボールに詰める、

俺の気持ちも

段ボールの奥深くにしまえたらいいのに。

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