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___ ｶﾞﾁｬ ｯ
勢い良く扉を開けると
驚いたような顔をしたAが立っていた
和 「 .. ! 中、.. 入りなよ 。」
小さく頷いて遠慮がちに家に入るA 、
「「 ごめんなさい 」」
和 「 え ..」
「 あ .. 」
「「 ぷ ｯ 、はははは っ ! 」」
和 「 ハモったね 」
「 うん、ハモった 」
ケンカしてた事なんか知らないように
二人で顔を見合わせて笑った。
これでいい、これでいいんだ。
ミルクティーを淹れるためにAがキッチンに立っていた
その姿でさえ、愛おしい 。
「 はい、おまたせ っ 」
和 「 ありがと、」
君が選んだカップも高級そうなもの。
だけど、それが君だから。
「 さっき、探しに行こうとしてくれてたの ?」
和 「 まあ 、うん ..」
急に恥ずかしくなって、言葉を濁してしまった。
「 嬉しい 。 私もね、なんだか自分が馬鹿みたいに思えてきちゃって。」
ティースプーンでくるくるかき混ぜながら君が言った。
「 そのままの私を愛してくれるのは、和くんだけだから、大切にしなきゃなって。」
ミルクティーから視線を上げて
俺の目を真っ直ぐに見つめて柔らかく微笑む
和 「 俺もいろいろ言い過ぎた。どんな格好でもAはAだから。 そのままのAが大好きだよ。」
今日は照れずに言うよ、
いつもは恥ずかしくて言えないけど。
「 私も、そのままの和くんが大好き 。」
ミルクティーを一口飲んで
俺が大好きな笑顔で笑いかける君、
和 「 俺とAと、二人で同じ人生作ってこ？」
「 うん、 作ろう 。」
君が急に愛しくなって、
俺は立ち上がってテーブル越しにキスをした
キスは、甘くて深い
ロイヤルミルクティーの味がした 。
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作者名：やまがた ちぇりぃ | 作成日時：2014年7月16日 0時
