◇ ∞学園軟式テニス部顧問。 (ページ32)

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照れ屋、 siDe 貴方ページ32

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「ごめんね、迷惑かけちゃって .. 」

錦「いや、俺が勝手にやっただけやから、」

と言うと、またボリボリかきだした。

「 ... 私、テニス部に居ない方がいいよね。」

錦「なんで？」

「渋谷に顧問なんかだと思ったこともないって言われてさ、皆、そう思ってるのかなって。」

錦「んー、俺は、お前に居て欲しいけどな？」

「そう .. なの？」

錦「おん。だって、お前のあの夏計画？あるやんか？」

「ああ、うん。」

錦「あれ、ほんまに合ってるし、マルも俺もヤスも、..すばるくんも、皆でお前のことスゴいスゴいって言うとってんで？今日 .. 」

また、ボリボリかき始める錦戸を見て気付いた

「ねえ、その泣きぼくろの辺りかくのって、照れてるとき？」

錦「あ、アホか！そんなんちゃうわ！」

案の定、そういうことだと分かったので
もう許しといてあげることにした ←

錦「まあ、あの、だから、お前はテニス部に必要不可欠やねん.. 、少なくとも俺はそう思う。きっと、他のやつらも。」

まっすぐ見つめられて、

錦戸の言葉を聞いているとなんだか
心が洗われていく気がして、心地良かった。

錦「だから、すばるくんも本心であんなこと言ったわけとちゃうから。絶対、今頃反省してるはずやわ。」

そう言う、錦戸の顔は少しだけ曇っていた、

「ごめんね、なんか話こじらせちゃって。」

錦「元はと言えば、俺が悪いねん。謝んなよ、」

眉尻を下げて微笑む錦戸が小さく見えた

「ありがとうね、 .. 錦戸」

錦「 ... 亮、」

「えっ？なんて？」

錦「錦戸ってなんか嫌やから、亮って呼べ。」

ひたすら顔をかいて、うつむく錦戸、

じゃなくて、亮はすごく面白かった

「わかった、照れ屋の亮っ」

錦「うっさいわ！帰んで、」

顔を真っ赤にさせて、歩き出す亮は

私のスピードに合わせてゆっくり歩いてくれた

錦「ほなな、もう泣くなよ？」

結局、家まで送ってくれた亮に
優しさ全開だな、と思った。

「泣かないよっ、亮も照れんなよ？笑」

錦「照れへんわ笑」

二人で笑ってさよならをした、

辺りは薄暗かった、

私の心の中みたい。

迷いと希望

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