◇ ∞学園 軟式テニス部顧問 。

暑過ぎ 、 siDe 貴方 ページ3

、


「 はあ !? 何これ、暑っ !!」

家から出ると信じられない位暑かった、


なのにヤスは、

安 「 何言ってんの ? まだ涼しい位やーん ♪」


は？ どこが ？

セミめっちゃ鳴いてるけど、え？




今すぐにでも帰りたい衝動を抑えながら、
ヤスの自転車の後ろに乗った。




「 ねえ、 いっつもこんなに遅いの ?」


… いくらなんでも遅過ぎでしょ、この自転車


安 「 ちゃうわ！ 今日はAが乗ってるからやし！」


わ、なんか今の普通の女子なら惚れるね。


でも、あまりにも遅過ぎて
逆にフラフラしてるんだけど…


って言いたかったけど、

ヤスの優しさなんだろうから黙って乗ることにした。






安 「 ん、 着いたで。」

「 ありがと、 重かったでしょ ?」

少し息が上がってたヤスを見て、
申し訳なくなった。


安 「 全然 ！ 大倉に比べたら、めっちゃ軽いわ、笑」

そう言って、笑顔で振る舞うヤスは
汗だくだった。



今度なんかおごってあげないとな、…



大 「 やぁぁすぅぅう ！」

大声で叫ぶ、デカイ人が走って来て
ヤスに衝突した。←


「 びっくりした っ！」

思わず、声を上げてしまった私を見て、


大 「 ん？ 誰？ ヤス、まさか彼女 ..?」

お前はヤスの彼女か、
と、ツッコミたくなるほど心配そうな顔で
私を見つめた。



… 誰だこの人 ？


どこかで見たことあるんだよなあ…



「 あ、 おーくらって人！」

大 「 へ？ 大倉やけど… ？」


あ。つい、心の声が…

前、ヤスのプリクラに写ってて
ちょっとイケメンだなって思った人、


大 「 君は ? ヤスの何 ？」

いかにも、嫌そうな顔で私を見るおーくら、


安 「 ちょっとちょっと、僕の心配してよ！」

いたた、… とか言いながら、
ヤスが文句垂れた。


「 ヤス、 なんかおーくらに怒られてる、私。」

安 「 は？ 何言うてんの、A ？」

大 「 し、下の名前で… っ、やっぱそうやったんや… 、 ヤスのアホぉぉぉおぉ ！」

なんか訳わかんない事言いながら、
走ってどこかに言ってしまった



「 コート行こ。 」

安 「 せやね。」


え、おーくらスルーなの？ヤス、←



何食わぬ顔で私の横を歩くヤスを見て
ちょっと心配になった、←




安 「 ちょ、 待っててな〜 。」

テニスコートに着くやいなや、
私を置き去りに走って行くヤス



え、ちょ、 待っててって言われても…



にしても、あちぃな。

あっつー、とか呟いてたら、後ろから
黒い人に声をかけられた。

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