◇ ∞学園 軟式テニス部顧問 。

始まり 、 siDe 貴方 ページ1

、



気温は、約35℃

季節は夏。



この、クソ暑い時期に

よく頑張ってんなあ… 。




頭でそう呟きながら、

冷房の効いた図書室で 参考書片手に

テニスコートをボーッと眺めて居た。



村 「 おい、 お前ちゃんと課題してんか ?」

げ。 村上 来たし。


コイツは図書委員長で毎週水曜の図書当番。


そして、めんどくさくて うるさい。


「まあまあかなぁ… 、」


村 「はは、そうか。笑 」

面白いのか面白く無いのか
よくわからない笑い方 してるし。


村 「 なあ、お前さ、 この夏 暇 ?」


ん ? なに、 誘ってる !?


「 え。 いや、 まあ… 暇、だけど ?」

いきなりのことで動揺してしまい、
生返事になってしまった。



… なに、なに ?
なんか変にドキドキしてるし…



村 「 本間っ ⁉︎ じゃあさじゃあさ！
俺らの 顧問 、やってーや っ！」

顔からこぼれんばかりの笑顔と八重歯を
全開に私に向け、両肩を掴まれ揺さぶられた。



… はあ ⁉︎
私が顧問なんてやるわけないでしょ！



「私がやるわけ… 」
村 「 じゃあ、明日から宜しくな ！」

と、楽しそうに満面の笑みを浮かべ、
豪快に手を振り去って行った。





私の意見無視ですか。
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頭の整理がつかないまま、

もう一度、 窓のそばで
テニスコートを見下ろした 。

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