5 ページ5
chapter:sideyou
試合の日翔太が呼んでくれたから体育館に向かうと、
入り口でギャルが揉めてた
通り過ぎて受付をしようとすると
「あんたもじゃないでしょうね」って敵愾心剥き出しで
話しかけられる
「なんですか？」
「あんたもふっかに誘われて来たんじゃないで
しょうねって言ってんの」
「ち、ちがいます」
「そ、ならいいわ」
何がいいんだっ、ギャル、怖っ
受付には渡辺翔太の名札…え、これ付けんの？
恥ずかし…
そりゃ、翔太も呼びたくない訳だ
すまない、翔太…でもこうしなきゃ、
深澤くんのバスケしてるところ見れないんだもん
たく、誰だよ盗撮なんかしやがったのは
と心の中で悪態をつく
席は決まってないみたいで、人が周りにいなくて
全体がよくみえる上段の方へ座る
ウォーミングアップで選手が出てきたから
深澤くんを探す
紺のユニホームがうちなのね…って探してると
手を挙げた人がいた…よく見たら翔太だった
翔太、手なんて振って、案外応援に来てもらって
嬉しかったのかしら？
そう思ったらちょっと申し訳ない気がした
試合が始まった
先制点は相手チームが取って、取って取り返して
を繰り返し点差は三点
前半終了間際深澤くんにボールが回った
そして、彼がボールを持った時
あ…止まった…入る！そう思った
ピーと高く鳴り響くホイッスル
彼の指先から離れたボールは綺麗な放物線を描き
ゴールポストに吸い込まれていった
後半の試合もシーソーゲームを繰り返し
相手チームのポイントリードのまま試合終了した
ゾロゾロと帰っていく中ベンチにいた深澤くんが
見えた
タオルかぶって俯いたのがみえる
誰かが声かけて顔あげた時はいつものふざけた
感じに見えたけど、ほんの一瞬だけ彼の
悔しさがみえた気がした
受付で名札を返してこれ渡しといて下さいと
小さなおにぎりとレモンのシロップ漬けの入った
袋を預けて体育館を出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピカンチ★(プロフ) - いくさん» いくさん！こんばんは、感想ありがとう！励みになります。しょっぴーって煮え切らない態度取らせたら凄くハマると思ってるのは私だけかな？キュンも届いていたんですね…安心しました。お話更新するから待っててね💙 (2022年11月25日 21時) (
レス) id: 966f513e80 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - キュンキュンしたり、しょっぴー！！はっきりしてよ！って思ったりしながら楽しく読んでます。続き楽しみにしています(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年11月25日 20時) (レス) @page23 id: b9250881d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おさと
| 作成日時：2022年11月19日 23時
