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「A先生の後ろ姿を見る渡辺先生の表情ったらもう....こっちが苦しくなりそうなくらいで。最初は一目惚れの可能性もあるかな〜なんて思ったけど、それならあんな切ない表情しないと思うし」
水原先生の推察に、心の内側が酷く動揺する。
「いや....気のせい、じゃないですかね、」
「気のせい？」
「渡辺先生、私が高校生の時から付き合ってる方がいたんですから」
それは揺らぐことのない事実。
私が打ちひしがれるしかなかった高い高い壁。
「あぁ....でもねぇ？」
水原先生は渋い顔をしながら「絶対A先生の方がお似合いだと思うの！」なんて力説をしてくれる。
先生がそんな表情をしていたことを知ってしまえば、期待することをやめられない。
私、今日が終わったら先生のことは忘れるってそう決めたんです。
..........それなのに。
先生....
切なそうな顔をした理由って何ですか？
このままじゃまた、先生のことを忘れられなくなるじゃないですか....
別卓で囲まれている渡辺先生に視線をやると、しまい込んでいた想いが途端に溢れ出す。
諦めなきゃいけないのに、所詮私は2番目でしかないのに....
「渡辺渡辺渡辺渡辺！」
「なんすか....」
「俺に話すことあんだろ？」
「ないっすよ」
私の視線の先にいる先生は先輩先生を気怠そうにあしらった。
「嘘だね。俺は聞いたぞ！あのやっべぇ彼女と別れたって！」
え..............別れた、？
「どっから聞いたんすかそれ」
「俺の情報網舐めんなよ。で？マジなの？」
「....そうっすね、ようやく」
先生たちの会話を盗み聞きしては、バクバクと心臓が高鳴っていく。
「まーじかー！修羅場だったんだろうな〜」
「他人事だと思ってそんな嬉しそうに話さないでくださいよ....」
「で、実際修羅場だった？」
「まじただの修羅場っすよ。別れるんだったら死ぬから！....なんて言われて気づいたら警察いるし最悪でした」
「よく説得出来たな」
「まぁ、半ば無理矢理でしたけどね。我ながらよく2年も耐えたなって思います」
「確かに。てかお前この2年でだいぶやつれたよな」
「だから何でそんな嬉しそうなんすか」
先生はそう言いながらお通しの枝豆を口に放り込んだ。
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
