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「....1回も振り返ってくれなかった。あんなに、....あんなに好きだって言ってくれたのに、」
子供みたいに泣きじゃくる私を友達はずっと強く抱きしめ背中を摩ってくれた。
...
「はい」
暫く泣き続けた私をキャンパスの真ん中で何も言わずに抱きしめ続けてくれた友達は、虚無感で覆われていた私にコーヒーを差し出した。
「ありがと....」
「そいつ、連絡取れないの？」
友達は足を組んで椅子に座ると、機嫌の悪そうな声色でそう言った。
「文句言ってやりたいんだけど。二股とかありえない！Aのことこんなに傷付けて！最低野郎だ！って」
そう怒った後、少し眉を下げた。
「....ごめん、言いすぎた」
「ううん。私も同じ立場だったらそう言ってたかも。どこの誰か知らない人よりも、友達の方が大事だもん」
そうぎこちなく笑ってみせた。
「それで....Aはこれからどうするの？」
「んー....何も考えてない。それに、まだ好きだから切り替えとかも考えられないし、」
「でも彼女がいたってことは2番目だったってことでしょ？今までの全部ただの遊びだったのかもしれないよ？」
「そうなんだけどさ....でも、嘘だって思えなくて、」
写真フォルダに入っている先生とのツーショットを眺めては、過去に縋ってしまう。
今までの先生の行動の全てが偽りだったなんて思えなかった。私が知ってる先生は、小さな嘘もつけない正直な人だったから。
傷付きたくないから信じたいだけかもしれないけど。
ねぇ、先生。
私と過ごしてた時間、先生は幸せだった？
どう記憶を辿っても遊びだったなんて思えないの。
....なんて思っちゃうのは、私が子供だからかな。
ねぇ、先生。
どうして私を置いて行ったの？
��今度説明する��だなんて曖昧な言葉で濁さないでよ。
ちゃんと最後まで言ってほしかった....
私はあとどのくらい待ったらいいの？
これでも十分に待ったつもりだけど、まだ待たないとダメなのかな？
A先生、会いたいです
読まれることのないのメッセージはポツンと浮いていて、まるで取り残された私みたい。
ただ側にいてほしかっただけなのに、あの幸せがこのままずっと続いていくと思ったのに。
気付けばあの日から2年もの時間が経過していた。
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
