(４１)：あなたが好きです。 ページ41
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「……はぁ」
「ちょっと、裕翔くん」
「…………はぁ」
「ああもう、うるさいわ！」
慧くんがいなくなって１週間が経った。
モチベーションは駄々下がりなのに、なんと今日は入社式らしい。
しかもなんどもため息をついてたら、隣にいる山ちゃんに怒られた。
「あのさ、裕翔くん。失恋かしりませんが、仕事にプライベート持ち込むの止めてくれない？」
「いやまだ、失恋って決まったわけじゃ、」
「そこはどうでもいいわ！てか、それより式のことなんだけど…」
俺のことを気づかってか ( たぶん違うけど ) 、いろいろ話しかけてくる山ちゃん。
「ねえ、聞いてる？」
「…聞いてますよ」
山ちゃんの言葉におざなりに返事を返せば、聞こえてくるのは大きなため息。
「なに、何なの、いつも、彼女に振られてもそんな落ち込まないじゃん」
だって慧くんは、今までの歴代彼女たちとは全然違う存在なんだもん。
てかまだ振られたわけじゃないからっ。
「んー、もうわかった。今度飲みに言ったとき話聞くから今は仕事のこと考えてよ」
わー、びっくり、何も話してないのに山ちゃんには通じたみたいー。
なんてね、絶対テキトーにあしらってるだけなんだけど。
「とにかく、さっき話したけど秘書課に新しい子入れたから、入社式の前に挨拶しにくるよ」
この話は終わりとばかりに山ちゃんがデスクを叩いて、また話を始める。
ふーん、秘書課に人が入るなんて珍しい。
基本入社の面接は俺がするんだけど、秘書課だけは山ちゃんに一任してるんだ。
なんか山ちゃん曰く、『裕翔くんは顔で選びそうだから駄目』らしい。
まあだから、秘書課に入ってくる人はいつもギリギリまで知らない。
てか山ちゃんの面接は鬼らしいので、秘書課に新しい人が入ってくるのはもはや数年に一度の行事となりつつある。
「へえ、今年は人入れたんだ」
山ちゃんを見てふむふむと頷いていれば、控えめなノックがなる。
噂をすれば来たみたい。
「どうぞー」
って声をかけたら、『失礼します』ってすこし独特な甘い声が聞こえてくる。
待って、この声って、まさか…
俺の動揺をよそにガチャりと開く社長室の扉。そして入ってきた若い男の子がにこりと笑う。
「この度秘書課に配属されました、伊野尾慧です」
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こさこ(プロフ) - ぴあまいさん» それと、ついったーさんのことは教えていただきありがとうございます(＞＜) 鍵垢様のリプライはみれないのですね…。ちょっといろいろ考えたいと思います！ありがとうございます(_ _) (2017年3月30日 15時) (
レス) id: 4f9f600403 (このIDを非表示/違反報告)
こさこ(プロフ) - ぴあまいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてほんとに嬉しいです！わたくしもぴあまい様のお話いつも楽しませていただいてるので、応援しています！ (2017年3月30日 15時) (レス) id: 4f9f600403 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあまい(プロフ) - そして、リプライを見れないというツイートをお見かけしたのですが鍵垢からのリプライだとフォローしないと読めないんだとおもいます（ ; ; ）余計なお節介だったらすみません（ ; ; ）DMお送りすることが出来なくこちらで失礼します。これからも応援してます！ (2017年3月30日 15時) (レス) id: 9bda90e388 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあまい(プロフ) - 初めまして、ゆといの厨のため楽しみに読んでおりました！スピンオフも次回作も楽しみにしております！それと、Twitterの方フォローさせていただきました。よろしくお願いします！ (2017年3月30日 15時) (レス) id: 9bda90e388 (このIDを非表示/違反報告)
こさこ(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。わたくし以前にぺこ様のゆといのを拝読させていただいてたので、コメントいただけて感激です。これからも頑張りますっ！ (2017年3月30日 15時) (レス) id: 4f9f600403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こさこ
| 作者ホームページ：http://ma-no homepage
作成日時：2017年3月22日 16時
